ご主人は、読み人知らずの和歌「人の行く 裏に道あり 花の山 いずれを行くも 散らぬ間に行け」の話をよくする。数百年以上前の和歌らしいが、現代風に訳すれば、「桜の山への路は、多くの人が歩く街道の他に、知られていない裏道がある。どちらの路を行くにしても桜が散らぬうちに行くべきである。」これを、投資の世界の格言として紹介する人が多い。例えば、日本証券業協会のHPでは、「株式投資の格言といえば、何をおいてもまず出てくるのが、この言葉である。投資家は、とかく群集心理で動きがちだ。いわゆる付和雷同である。が、それでは大きな成功は得られない。むしろ他人とは反対のことをやった方が、うまくいく場合が多いと説いている。」と紹介している。
確かに江戸時代大阪に米の先物市場があったことから、投資を意識して作った可能性はゼロではない。しかし、ご主人は、投資の世界では上の句ばかりに焦点を当てた説明が多いが、下の句の「散らぬ間に行け」が重要である、つまり、物事を成し遂げる道は1つではなく複数あるが、どの道を選んでもタイミングが重要であるといつも話している。
さらにご主人は、「他人の成功の裏には、当人の能力、努力だけでなく、周囲の環境、時代背景、多くの人からの支援・理解、等々、多くの要素が関係してくる。従って、他人の成功を真似ようとしても、すべての要素を同じにすることができない、あるいは見逃してしまうので、必ずしも成功しない。特に時期、タイミングは重要である。」と敷衍している。当然株は安いときに買うべきであり、それは人々が弱気になっている時やあまり注目せず不人気の時である。
最近のタイミングの悪い事例として、ご主人はアベノマスクを挙げていた。最近はいろんなお店がマスクを売るようになり、しかも量も多く売り切れになるようなことはなく、今や50枚で2,500円も出始めたのである、そろそろマスクも暴落しそうである。アベノマスクは、不良品が多い上、5月8日現在配付率4.3%、全く遅い上、調達先、調達方法、費用にも疑問が出る状況であると呆れていた。
トロも満腹の時にキャットフードを貰ってもありがたくないので納得!