GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

サイゼリヤも遅まきながら、新型コロナウイルス感染拡大防止のため8月からキャッシュレス決済を導入

 6月23日、サイゼリヤ(コード7581)は、 7 月 1 日から改定するグランドメニュー、8月からキャッシュレス決済の導入を発表したのである。同社のニュースリリースの内容は以下のとおりである

「グランドメニュー税込価格の末尾は 00 円または 50 円に統一し、接触機会を減らして新しい生活様式への対応をしてまいります。端数がない価格設定で1円、5 円、10 円硬貨の使用を減らします。それにより取扱い硬貨 80%削減を目指します。(例 399 円(税込)→400 円(税込)、169 円(税込)→150 円(税込)など)

導入が遅れていたキャッシュレス決済を、8 月より順次展開してまいります。」

 サイゼリヤは、そのHPで、サイゼリヤの哲学「お客様に美味しい料理をリーゾナブルに提供する」を紹介している。さらに、サイゼリヤが考える価格について、『いっそのこと元の価格の3割にすれば、安くて驚いて、「食べないと損」と思ってくれるのではないか。お客様をびっくりするぐらい喜ばせるために7割引きで売ってみよう・・・。そう決心した正垣は、ある日今までの商品内容そのままに価格だけを従来の3割にしました。すると翌日から店の前に長蛇の列が並ぶようになったのです。正垣の仮説どおり、お客様は品質に対して「どうしてこんなに安いの?」と驚き、一度食べた人が友人を連れてくる。そんな風にしてお客様が一気に増えていきました。サイゼリヤのリーズナブルな価格設定は「お客様に喜んでもらいたい」その一心から始まったのです。』と経緯を紹介しているのである。

 ご主人は、サイゼリヤの考えるリーゾナブルナ価格を維持するために、一般論として売上げを増やす、コストを抑えるのは当然であるが、その中で現金決済にこだわってきたのは、キャッシュレス決済は手数料がかかるから導入を避けてきたのであろうと推測しているのである。そもそも、1989年に消費税が導入される以前は、1円単位の販売価格を設定していたのは安売りを全面に出しているスーパー、ホームセンターなどの大規模小売店舗くらいしかなかったのであり、デパートや小規模店舗では10円単位、100円単位での価格設定が普通であったのである。外税方式の消費税が導入され、1円単位の端数が発生するのが通常になったので小銭の管理が当たり前になったが、冷静に考えれば小銭の管理は手間暇がかかり、最終的には人件費に跳ね返るのである。また、日本でキャッシュレス決済があまり普及しないのは、売上げをごまかすために現金を指向している者もいるとは思うが、キャッシュレス決済の手数料が高いのが大きな要因であり、現金管理の手間暇、盗難、強盗のリスク、従業員の不正リスクを勘案すれば、キャッシュレス決済導入による効率化、リスク低減効果は大きいと推測されるのである。

 サイゼリヤは今回のニュースリリースでは「新しい生活様式ヘの対応」としているが、大規模なチェーン店とはいえ個々の店は小規模であり、従業員の生産性を上げるためにも、税込み価格の設定、50円単位の価格設定、キャッシュレス決済の導入は良いことだと、ご主人は評価しているのである。

 最後に、サイゼリヤ株主優待は、8月末、食事券(有効期限は翌年8月末まで)である。

  100株以上   2,000円分(500円券×4枚)

  500株以上   10,000円分(500円券×20枚)

  1,000株以上  20,000円分(500円券×40枚)

 7月14日に発表されたIRニュースでは、「100 株以上を継続保有していることを割当条件とさせていただきます。継続保有の確認は、2020 年 8 月末日および、2019 年 8 月末日から 2020 年 8 月末日までの任意の日で株式保有状況を確認させていただきます。」と記載されている。ここから推測するに、権利日の直前に購入しても貰えない可能性があるということである。