11月9日の夜遅く、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツのバイオ医薬ベンチャービオンテックから、開発中の新型コロナウイルスのワクチン候補について、最終段階の第3段階の治験で90%以上の参加者に効果が確認されたと発表があったのである。これを受けて、欧米の株式市場は、新型コロナウイルスの影響を強く受けていた銘柄が値上がりし、日本の市場も10日、運輸、観光、外食などを中心に大きく値上がりしたのである。逆に、コロナ禍で大きく上昇したネット・巣籠り関連の銘柄は大きく下げたのである。
コロナワクチンが直ちに供給され、接種が実施できる見通しも立っていないのが実情であり、新型コロナウイルスは欧米を中心にまた感染が拡大している状況下、ご主人は、コロナワクチンで短期間に世界的に新型コロナウイルスを終息させることができるのかも疑問なのである。ましてや欧米での治験であり日本人にどの程度効果があるのかも未知数、日本の株式市場が急上昇するには根拠が薄いのであると考え、コロナワクチンのニュース一つで株式の売買判断をするのはリスクが高いと思っているのである。