イタリアンカフェレストランを運営するサイゼリヤ(証券コード7581)から8月末権利の株主優待券が届いたのである。サイゼリヤの株主優待は、8月末、保有株数に応じて株主優待食事券(500円券、有効期限は翌年8月末まで)である。
100株以上 4枚(2,000円相当)
500株以上 20枚(10,000円相当)
1,000株以上 40枚(20,000円相当)
なお、株主優待を取得するためには割当条件を満たす必要があり、2020年は、2020 年 7 月 14 日に公表された「株主優待制度に関するお知らせ」において、「100 株以上を継続保有していることを割当条件とさせていただきます。継続保有の確認は、2020 年 8 月末日および、2019 年 8 月末日から 2020 年 8 月末日までの任意の日で株式保有状況を確認させていただきます。」とされているのである。この条件は株主優待目当ての短期保有者を排除するのが狙いと思われるが、要するに同じ株主番号で100株以上を保有していることが、少なくとも半年、もしかしたらそれ以上長期に継続していることが条件となっているのである。このような条件は今後も続くと思われるので、要注意なのである。
10月14日に公表された2020年8月期の決算によると、売上高1,268億円(前年比19.0%減)、純利益34.5億円の赤字であるのである。コロナ禍、休業、営業時間の短縮の影響大という結果なのでやむを得ないのであるが、配当は前期と同額の18円と財務体力があるところを見せたのである。残念ながら今後もコロナ禍の終息が見通せないことから、さらなる食材ロスの削減、店舗作業の効率化による生産性の向上を図るものの、2021年8月期も、2020年8月期と同程度の赤字を予想しているのである。