2月12日、モスバーガー、ミスタードーナツなどを運営するモスフードサービス(証券コード8153)から、2021年3月期第3四半期決算短信が公表されたのである。売上高535億円(前年同期比2.9%増)、営業利益9億円(同14.6%減)、経常利益10億円(同20.4%減)、純利益2億円(同63.5%減)と、第2四半期の赤字決算から黒字に転換したのである。モスフードサービスは、この要因について、「新型コロナウイルス感染症にかかる海外子会社を含む各国の助成金の支給申請の実施等により、516百万円を特別利益に計上いたしました。」、「第3四半期の売上高が想定よりも好調に推移し、販売管理費の削減努力、および前項に記載の助成金収入も伴い、売上高、利益ともに前回見込を上回る見通しとなりました。」と説明しているのである。
2021年3月期通期の業績予想は、売上高700億円(前期比1.5%増)、営業利益4億円(同62.3%減)、経常利益5億円(同59.4%減)、純利益0、と厳しい予想なのである。配当予想は期末の11円と合わせて年間22円(前期28円)、年間22円の配当を出す財務体力があるところはさすがであるのである。第3四半期は比較的好調に推移したとは言え、今期はコロナ禍で休業、時短営業は大きく、そして第4四半期に再び緊急事態宣言が発令されるという逆風なので、楽観はできないのである。そんな中で、1月8日発売開始したベルギー王室御用達のチョコレートブランド ピエールマルコリーニとコラボしたドーナッツが売切れ続出なのは、明るい話題なのである。