4月9日、マックスバリュ東海(証券コード8198)から好業績の2021年2月期決算短信が発表されたのである。営業収益3,559億円(前期比31.1%増)、営業利益117億円(同64.0%増)、経常利益117億円(同68.8%増)、純利益53億円(同80.5%増)と、コロナ禍、外食の減少、内食の増加の恩恵により好業績となったのであるが、単純に前期と比較はできないのである。それは、増加要因(2019年9月1日付けでマックスバリュ中部株式会社と経営統合)と、減少要因(2019年7月1日付けでディスカウント業態35店舗を分割しイオンビッグ株式会社が分割承継)のためなのである。そこで、1株当たりの利益で見ると、146.07円と前期の108.61円から大きく増加し、配当は50円(前期47円)と3円増配できているので、好業績と言えるのである。
2022年2月期業績予想は、営業収益3,460億円(前期比2.8%減)、営業利益96億円(同18.1%減)、経常利益94億円(同20.0%減)、純利益42.5億円(同19.9%減)、配当予想50円(前期と同額)と慎重なのである。その理由をマックスバリュ東海は、「新型コロナウイルス感染拡大による経済及び生活面への長期的な影響が依然として懸念され、企業収益や雇用環境の悪化に伴う消費マインドの低迷など、楽観できない状況が続くものと思われます」と、説明しているのである。