4月14日、サイゼリヤ(証券コード7581)から2021年8月期業績予想の上方修正が発表されたのである。売上高1,325億円(前期比4.5%増)、営業損失7億円(前期損失38億円)、経常利益30億円(前期損失20億円)、純利益10億円(前期損失34億円)と発表したのである。2度目の緊急事態宣言の発令による営業時間の短縮要請が影響し、売上高は従来予想から25億円下振れるが、店舗での人件費や水道光熱費の削減などが寄与し営業損益は従来予想から3億円上回る見込み、また、家賃、食材費などのコスト削減、国内外の政府の支援金が寄与し、店舗にかかる減損損失の計上も想定より減少する見込みのため、純損益は純損失36億円の従来予想から一転純益10億円の見通しなのである。
同日発表された2021年8月期第2四半期決算短信によれば、売上高が628億円(前年同期比18.3%減)、純損失は5億円(前年同期は純利益22億円)だったのである。売上高は従来予想より約24億円下回ったが、海外でも政府などからの支援金を受け営業損益から最終損益までは従来予想より上振れたのである。
これらの発表を受け、翌15日のサイゼリヤの株価終値は137円高の2,366円、さらに16日は66円高の2,432円と上昇したのである。