5月14日、ホテル事業、寮の管理運営などを展開している共立メンテナンス(証券コード9616)から大苦戦の2021年3月期決算短信が発表されたのである。売上高1212億円(前期比28.6%減)、営業損失90億円(前期は112億円の利益)、経常損失91億円(前期124億円の利益)、純損失121億円(前期69億円の利益)と大赤字となったのである。共立メンテナンスの主たる事業の一つである学生寮、社員寮事業は黒字を確保したものの、もう一つの主力事業であるホテル事業がコロナ禍による一時休業、稼働率の低下による大きな赤字のほか、外食事業の一時休業、ソウルのホテル閉鎖などが大きく影響しているのである。配当は年間20円、総額779百万円であるが、利益剰余金が508億円もあることから、財務体力は十分あるのである。
2022年3月期業績予想は、売上高1,745億円(当期比43.9%増)、営業利益は40億円、経常利益は34億円、純利益は16億円と黒字回復を予想しており、配当予想は20円と前期と同額が見込まれているのである。とはいえ、4月、5月緊急事態宣言、蔓延防止措置が各地で発令されており、ご主人は今期もまだまだ苦戦しそうと危惧しているのである。