6月26日、エッグスシングス、カプリチョーザなど多数の外食ブランドを運営するWDI(証券コード3068)から、2021年3月期の株主優待券、WDI VIP CARD、配当が届いたのである。WDI VIP CARDは、昨年の黒地に白い文字(WDI VIP CARD)から、今年は白地にカラフルな文字「wdi vip」とデザインが大きく変更されているのである。
WDIの株主優待は、3月末、100株以上の保有者にWDI VIP CARD(直営店のみ20%割引)、そして保有株数、保有期間に応じて次のような基準で株主優待券(直営店、FC店とも利用可能)が貰えるのである。利用できる店舗は、エッグスンシングス、カプリチョーザ、ハードロックカフェ、サラベス、トニーローマ、巨牛荘、ストーンバーグなど多数のブランドがあるのである。そして、5年以上の長期保有者には、3,000円分の株主優待券が追加で貰えるのである。株主優待券、WDI VIP CARDとも有効期限は、翌年の6月末までの1年間である。株主優待券とWDI VIP CARDが併用できないのは少々残念なのである。
2021年3月期の配当は、年間8円(前期無配)であるが、その中身は賃貸用不動産の売却に伴う「固定資産売却益」や雇用調整助成金及び時短営業協力金等の「助成金収入」等の特別利益、「臨時休業による損失」(店舗の臨時休業中の人件費、賃借料及び減価償却費)や店舗の「減損損失」等の特別損失を計上し、何とか純利益は16億円(前期は純損失6億円)を確保したのである。つまり、特別利益の固定資産売却が大きく、実質的には赤字なのである。