GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

マックスバリュ西日本とフジが経営統合するのである

 9月1日、イオン(証券コード8267)、マックスバリュ西日本証券コード8287)、そして四国、広島、山口でスーパーを展開しているフジ(証券コード8278)から、フジとマックスバリュ西日本経営統合に関する基本合意書締結が発表されたのである。3社は、経営統合の目的について、「多様化するお客さまのニーズにお応えし、より豊かなくらしの実現と、中国・四国地方の産業、社会、文化、雇用などの問題解決に積極的に参画し、地域の共創の一翼を担い得る企業体へと進化することを目的として、2024 年 3 月のフジとMV西日本の合併による統合新会社の設立に基本合意しました。」と説明しているのである。

 経営統合の具体的なプロセスは、2022年3月1日に、フジを持株会社と事業会社に分割し、持株会社フジは、マックスバリュ西日本株式交換を行い、事業会社フジとマックスバリュ西日本を子会社とする持株会社体制へ移行するのである。持株会社フジは東京証券取引所市場第一部への上場を維持し、マックスバリュ西日本は非上場となるのである。なお、持株会社フジはイオンの連結子会社となる。2024年3月に、持株会社フジ、事業会社フジ、マックスバリュ西日本の3社がが合併し、新会社を設立するのである。

 この経営統合について、ご主人の一番の関心事は、株式交換比率、そして株主優待がどうなるのかということである。株式交換比率の具体的な内容は、「株式交換契約締結までに決定し、決定次第開示いたします」と説明しており、これまでの両社の株価の水準はマックスバリュ西日本が少し低い水準と言えるので、マックスバリュ西日本9対フジ10という一つの目安がでてくるが、この場合、マックスバリュ西日本の多数の100株株主が90株となり、単元未満株主からの不満続出が考えられるので、ご主人は、フジを株式分割例えば1:1.1を実施後、マックスバリュ西日本との株式交換比率を1対1にと予想しているのである。。いずれにしても最終的には、両者の株価動向、両者の財務状況によるのである。 

 両社の株主優待は、最終的に統合される2024年3月前は、現状の株主優待が維持されるとご主人は予想しているのである。両社の株主優待は、100円引券または商品の選択制である点は共通しているが、実施回数(マックスバリュ西日本が年1回、フジは年2回)、保有株式数による細分(マックスバリュ西日本は3段階、フジは10段階)に違いがあるのである。参考までに、両社の株主優待の詳細は次のとおりなのである。

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マックスバリュ西日本株主優待制度

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フジの株主優待制度

 そして、本日の株価終値は、マックスバリュ西日本1,851円(前日比+3円)、フジ2,133円(前日比+113円)、イオン2,965.5円(前日比-0.5円)という反応から分かるように、イオンとマックスバリュ西日本はこの統合の影響はあまりなく、フジは統合によるメリットが大きいというのが市場の評価ということになるのである。つまり、形の上ではフジが存続会社になるのであるが、今日の株価の反応と、9月2日現在の時価総額は、マックスバリュが西日本972億円、フジが816億とマックスバリュ西日本が大きいことから分かるように、実質的には、イオングループによるフジの買収ということなのである。ということで、ご主人は、株主優待は、財務的な負担が小さいメリットも考慮され、マックスバリュ西日本株主優待がそのまま実施され、選択肢の中に四国の特産品が追加されるとると予想しているのである。