10月13日、サイゼリヤ(7581)から、黒字転換した2021年8月期決算短信が発表されたのである。売上高1,265億円(前期比0.3%減)、営業損失22億円(前期営業損失38億円)、経常利益34億円(前期経常損失20億円)、純利益17億円(前期純損失34億円)、年間配当18円(前期18円)と、コロナ禍苦戦したものの、時短協力金や中国事業の好調により黒字転換したのである。
2022年8月期業績予想は、売上高1,500億円(前期比18.6%増)、営業利益70億円、経常利益130億円(276.2%増)、純利益86億円(387.1%増)、配当予想18円(前期と同額)と、一見大きく復調すると見込んでいるものの、2021年5月からの協力金合計65億円を営業外収益に見込んでいること、そしてコロナ禍の終息時期が見通せないこと、食材価格高騰の懸念など、楽観できない状況が続きそうなのである。
因みに、翌14日の株価は、2022年8月期の大幅増益を期待したのか、ザラ場で3,005円と年初来高値を更新し、終値は2,949円(12.99%)と大きく上昇したのである。