GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

稲畑産業から2022年3月期通期業績予想の上方修正と増配が発表されたのである

 ご主人は今日もニコニコなのである。2月7日、化学専門商社の稲畑産業(8098)から、2022年3月期第3四半期決算短信、2022年3月期通期業績予想の修正(上方修正)と配当の修正(増配)が発表されたのである。決算短信によれば、売上高504,971百万円、営業利益16,335百万円(前年同期比54.0%増)、経常利益17,829百万円(同48.6%増)、純利益18,281百万円(同92.7%増)と、利益はいずれも大幅増加なのである。なお、今期から収益認識会計基準等の適用により売上高は前年同期と単純比較できないが、収益認識会計基準等による減少分18,763百万円を加味すれば、前年同期の売上高420,368百万円から約1,000億円増加しているのである。

 この好業績を背景に、2022年3月期通期業績予想の上方修正修正(今期2回目の修正)と増配が発表されたのである。売上高6,000億円⇒6,500億円、営業利益160億円⇒195億円、経常利益170億円⇒210億円、純利益160億円⇒215億円といずれも大きく上方修正され、特に利益はいずれも20%以上上方修正なのである。通期業績予想の修正について、稲畑産業は、「半導体や樹脂不足などサプライチェーンの混乱が広がるなか、調達先の確保に努めるなど影響を最小限に抑えたことや樹脂価格の高騰の影響などにより営業利益が好調に推移したこと、当社が保有する投資有価証券の売却による特別利益の計上等」と説明しているのである。

 この結果、1株当たり純利益は265.80円⇒357.77円と増加し、配当予想は70円⇒110円(前期63円)と大幅な増配となったのである。増配の理由について、稲畑産業は、第3四半期の好業績に加え、同時に発表された「株主還元の基本方針の一部変更に関するお知らせ」で、株主還元の基本方針の変更を挙げているのである。新たな株主還元方針は、①一株あたりの配当額については前年度実績を下限とし、減配は行わず継続的に増加させていくこと(累進配当の継続)、②総還元性向の目安としては概ね50%程度(総還元性向=(配当金額+自己株式取得額)÷連結純利益×100)、なのである。要するに、稲畑産業も連続増配を目指すことになり、2017年3月期と2018年3月期の配当が40円、これ以降、48円、53円、63円、そして2022年3月期の配当予想は110円なので、4年連続増配見込みなのである。ご主人は、稲畑産業を1,680円で購入しているので、配当利回りだけで6.55%となかなかの数字のうえ、株主優待QUOカード)もあるのでニコニコなのである。

 因みに、2022年3月期第3四半期決算短信、2022年3月期通期業績予想の修正(上方修正)と配当の修正(増配)が発表された14時以降株価は急伸2,053円と上場来最高値更新し、終値は2,032円(前日比+266円、+15.06%)なのである。