ご主人が保有している3月期決算の外食6社、王将フードサービス(9936)、モスフードサービス(8153)、トリドールホールディングス(3397)、サンマルクホールディングス(3395)、木曽路(8160)、WDI(3068)から、相次いで2022年3月期第3四半期決算短信が発表されたのである。第3四半期を総括すると、6社とも前年同期により増益になっているものの、コロナ禍により明暗が分かれているのである。
時短営業・休業やアルコールの販売制限をものともせず営業利益を確保したのが、王将フードサービス、モスフードサービス、トリドールホールディングスの3社で、さらに時短協力金等により経常利益、純利益もしっかり確保しているのである。これら3社は、持ち帰り、デリバリーが好調、そして、店舗での飲食も比較的短時間ということで、コロナ禍の影響が小さくなったと推測されるのである。特に、王将フードサービスは好調で、時短協力金等を除いても、コロナ禍以前の前々年同期に迫る売上高、利益なのである。
サンマルクホールディングス、木曽路、WDIの3社は、本格的なレストラン業態、酒を提供する業態を抱えているため、営業赤字と苦戦しているのである。このうち、木曽路、WDIは、時短協力金等を計上してなんとか純利益を確保しているのであるが、サンマルクホールディングスは53億円の時短協力金等を計上しても純損失が発生しており、さらに、2022年3月期通期業績予想でも純損失が見込まれほど大苦戦しているのである。そして、オミクロン株が大流行し、各地で蔓延防止措置が発動されている第4四半期も、酒を提供する業態、本格的なレストラン業態を抱えている3社は、まだまだ苦戦が続くと、ご主人は危惧しているのである。