GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

確定申告の季節がやって来たのである その4なぜソフトバンクを購入したのか

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本の市場も大きく揺れた2月24日、ご主人はソフトバンク(9434)を1,425円で600株購入したのである。確かにご主人の投資方針の一つである高配当株なので、投資利回りは6.04%(配当予想86円÷1,425円)と高いのである。しかしながら、ソフトバンクは、今となっては高成長が期待できない通信業であり、IPO時1,500円で売り出されたものの、その後株価は一時1,300円を割るほど低迷し、最近でも1,500円前後で推移するほど、ある意味安定はしているがあまり人気はないのである。

 ご主人が、そんなソフトバンクを購入したのはなぜなのか、それは確定申告に関係するのである。話が難しくなるので復興税は無いものとして説明するのである。ご主人の限界所得税率は10%なので、新たに購入したソフトバンクの配当は、確定申告(総合課税)で所得税10%となるが、最後に配当控除(配当額の10%)があるので、所得税はゼロとなり、地方住民税は申告不要(源泉徴収のみ)の申告により、源泉徴収の5%のみとなるのである。つまり、確定申告をすることにより配当の95%を手にすることができるのである。これ対し、リートの場合配当控除は無く、所得税10%と地方住民税5%なので、分配金の85%しか手にすることができないのである。つまり、所得税・地方住民税控除後のソフトバンクの配当と同額の分配金を、リートから受け取るためには、分配金利回り=6.04%×0.95/0.85=6.75%という高い数字が必要なのである。3月4日現在、分配金利回りが最も高いリートはザイマックス・リート投資法人の5.96%なので、約0.8%の差があるのである。

 これが、限界税率20%になると、日本株は配当の85%(所得税率20%-配当控除10%+地方住民税5%)が手取りとなり、リートは源泉徴収20%が一番有利なので手取りは分配金の80%となり、85%対80%と差が縮まってしまうのである。

 勿論、今もソフトバンクよりも配当利回りが高い日本株があるが、それは海運業、鉄鋼業など景気敏感株で、過去の株価チャートを見れば分かるように上げ下げ大きく、現在のような好況がいつまでも続くとは限らないのであるが、これらに比べれば、ソフトバンクの事業そのものの安定性、株価・配当の安定性は、リタイヤしたご主人には好ましいのであるのである。ということで、配当金と年金で永久に生活費を賄うご主人の計画は、また1歩進んだのである。