先々週までは、ウクライナ戦争、ロシアに対する経済制裁、原油・資源・食料の高騰と相まって世界的なインフレ懸念などにより下落続けてきた市場であったが、先週のＦＲＢの金利引上げ決定、ウクライナ戦争の悪影響を折り込み始めたということで、3月11日を底に上昇が継続しているのである。ＴＯＰＩＸ（前週比+3.78％）、日経平均株価（前週比+4.93％）とも2週連続上昇、しかも3月14日から日経平均株価は9連騰、ＴＯＰＩＸは8連騰と上昇したのである。円ドルレートは122円台まで円安となったが、市場は今のところネガティブに捉えていないが、ご主人は、円安と原油・資源・食料の高騰と相まって輸入品の価格上昇、ひいては消費者物価の上昇、消費の冷え込みという悪循環が、日本経済を冷え込ませる可能性が気になっているのである。
ご主人のポートフォリオも、前週比+1.36％と2週連続プラスとなったのであるが、ＴＯＰＩＸ、日経平均株価を下回っているのは、コロナ禍善戦した外食とスーパーマーケットが、今度は逆に足を引っ張っているのである。
今週の主なプラス要因は、バリューＨＲ（6078）+12.81％、日本取引所グループ（8697）+7.09％、ＪＦＥホールディングス（5411）+5.25％、ロイヤルホールディングス（8179）+5.05％、ジャパンインベストメントアドバイザー（7172）+5.05％、Oneリート（3290）+4.90％、ベネフィット・ワン（2412）+4.58％などである。主なマイナス要因は、サイゼリヤ（7581）-3.56％、王将フードサービス（9936）-3.55％、トリドールホールディングス（3397）-3.26％、木曽路（8160）-3.07％、モスフードサービス（8153）-3.06％などである。コロナ禍で善戦した外食（サイゼリヤ、王将フードサービス、トリドールホールディングス、モスフードサービス）が蔓延防止措置全面解除とともに下落し、逆に、苦戦していたロイヤルホールディングスが2週連続上昇したのは思惑が先行している気がするのである。
今週のトピックスは、２社が上場来最高値更新したのである。ＫＤＤＩ（9433）が３月24日4,164円と2週連続上場来最高値更新したのは、ウクライナ戦争の影響をあまり受けないという評価と3月末の配当と株主優待の権利取りの動きなのである。また、バリューＨＲが3月24日2,964円、25日3,035円と2日連続上場来最高値更新したのは、3月末の株式分割に向けて権利取りの動きなのか、この動きを利用した鞘取りかなのである。年初来高値更新は、ＷＤＩ（3068）、立花エレテック（8159）、共立メンテナンス（9616）の3社が2週連続なのである。いずれも3月末の配当と株主優待を狙った動きなのであるが、特に、ＷＤＩ（3068）は3月17日から25日にかけて6営業日連続年初来高値更新、しかもじわじわと上昇しているのは、根強い人気を裏付けるのである。この他、3月22日に日本取引所グループから2022年3月期業績予想の上方修正と増配予想が、3月25日にトリドールホールディングスから2022年3月期配当予想の修正（未定⇒7.5円）が、発表されたのが明るい話題なのである。また、年初来下落を続けていたベネフィット･ワンが2週連続上昇したのも良い兆候なのである。残念なのは、3月24日にみずほリース（8425）から業績予想の下方修正が発表されたのである。
