5月2日、携帯販売代理店を全国展開しているティーガイア(3738)から、「配当方針の変更および株主優待制度の変更に関するお知らせ」が発表されたのである。配当方針は、簡単に言えば従来の配当性向30%以上から40%以上へ変更されたのである。変更理由について、ティーガイアは、「株主の皆さまへの公平な利益還元の観点から、中長期的な配当金による利益還元の充実を図るべく、2023 年3月期より連結配当性向をこれまでの「30%以上」から「40%を目途」に引き上げることといたしました。」と説明しているのである。
株主優待制度の一部変更は、簡単に言えば、保有期間半年以上の条件の導入と保有期間3年以上の長期保有株主を優遇するものなのである。株主優待制度の変更前(2022年3月末まで)と変更後(2022年9月末から)の内容は次のとおりなのである。
変更理由について、ティーガイアは、「今般の株主の皆様の当社株式保有状況を踏まえ、より長きにわたり当社株式を保有していただくことを目的として、株主優待制度を一部変更することといたしました。」とあっさり説明しているが、本音は、継続保有条件により株主優待を狙った短期保有者と、いわゆるクロス取引を無力化することにより株価の安定を企図したと推測されるのである。
因みに、ご主人は、保有期間1年以上なので従来制度では年間5,000円分のQUOカードが貰えるのであるが、新制度が適用される2023年3月期は保有期間3年未満なので年間2,000円と大きく減額となり、少々落胆しているのである。