3年前、貯金はあるが投資経験のない義姉から、500万円限定で投資を始めたいということで、ご主人は助言を依頼されたのである。投資の方向性も制限もないということであったが、ご主人の助言は、①バイアンドホールド、②バリュー株(高配当、役に立つ株主優待)投資、③NISAの利用、この3つの方針に基づいて助言をしたのである。
運用開始から3年、6月30日現在、日本株14銘柄(うち株主優待13銘柄)、日本リート2銘柄に投資し、時価評価額5,825千円なのである。投資の成果は、5,825千円÷5,000千円=1.165、つまり3年間で16.5%の増加なのである。これを3年複利で計算すると、1.165の3乗根になるので=1.0522、つまり、5.22%/年の増加なのである。同期間の日経平均株価は2019年6月末21,275.92円、2022年6月末26,393.04円なので、26,393.04÷21,275.92=1.24、1.24の3乗根は1.07448、つまり3年複利で7.45%/年の増加なので、ご主人の助言は日経平均株価に負けてしまったのである。この3年間はコロナ禍、コロナ禍対策の金融緩和、今年はアメリカの金融緩和縮小の余波、ウクライナ戦争、原油高、食料高、円安と、バリュー株にとっては不運な環境が続いており、500万円という制限もあり、ご主人はあまり芳しい結果ではなかったと反省しているのである。なお、2022年上半期については、2021年末比+1.37%、日経平均株価が-8.33%なので、ご主人は、バリュー株優位な半年だったので順当な結果だと思っているのである。
因みに、7月21日、日銀の黒田総裁は大規模な金融緩和を継続していく考えを表明したが、内部留保が豊富だが投資に消極的な大企業が多い現状では、いくら金融緩和をしても資金需要は発生せず、低金利と低賃金で生き延びているゾンビ企業を支援する程度の効果しかなく、生産性の向上、GDPの増加、景気浮揚効果が期待できないので、ご主人は、日本経済の低空飛行が続くと予想しているので、今年後半もなかなか厳しい投資環境になると思っているのである。
最後に、投資先は、伊藤園第1種優先株、コメダ、ティーガイア、日本製紙、日本モーゲージサービス、イオン、フジ、オリックス、三菱HCキャピタル、イオンモール、KDDI、日本管財、オートバックスセブン、イエローハット、エスコンジャパンリート投資法人、タカラレーベン不動産投資法人、計16銘柄。