GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

ZAi ONLINEの記事【2022年9月】QUOカード優待株利回りランキング!

 9月3日、ZAi ONLINEが公開した記事、「【2022年9月】QUOカード優待株利回りランキング!優待+配当利回り5%台のケイアイスター不動産など、9月確定の「QUOカード優待株」全75銘柄を一挙紹介!」について、記事が選定した75社の選定基準は、記事から抜粋すると次のとおりなのである。

 「2022年9月」に基準日を迎える株主優待銘柄のうち、「QUOカード」を優待品としている全75銘柄の「1年間でもらえるQUOカードの額面」と「年間配当額」、そして「最低投資額」を調査して、「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出。「【2022年9月】QUOカードがもらえる株主優待株の利回りランキング」を作成した(※データは2022年9月1日時点。「QUOカード」がもらえる銘柄であっても、2022年9月の時点で一定期間以上継続保有していないと、株主優待の対象外になる銘柄はランキングに含めていない)。

 以上のような基準で75社が選定されているが、気になる点が2つあるのである。1つ目は基準に合致するトーメンデバイス(2737)が漏れているのである。トーメンデバイスは、9月基準日で、次のとおり継続保有は条件になっていないQUOカードが貰える株主優待制度を採用しているので、もしかしたらこの8月に発表された長期保有株主優待制度の導入を勘違いしたのかもしれないのである。

トーメンデバイス株主優待制度①

トーメンデバイス株主優待制度②

トーメンデバイスの長期保有株主優待制度

 記事の基準に基づき「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出すると、9月1日現在の株価は5,640円、100株の株主優待は2,000円のQUOカード、年間配当は300円なので、株主優待利回り=2,000円÷564,000円=0.35%、配当利回り=300円÷5,640円=5.32%、株主優待利回り+配当利回り=5.67%ということで、1位のケイアイスター不動産(3465)5.87%と2位のエステールホールディングス(7872)5.11%の間に入ることになるのである。因みに、9月の株主優待実施企業は400社以上あり、すべてを調べていないのでトーメンデバイス以外で漏れている企業があるかは不明なのである。

 2つ目の気になる点は、継続保有が条件となっている企業が排除されている点なのである。記事そのものは淡々と事実のみを記載しているが、株主優待ハンターや短期の売買を暗に助長しているようにも読める記事よりは、半年、1年、2年、3年と継続保有することにより、企業の成長とその果実である配当・値上がり益とQUOカードをより多くがゲットできる長期的に視点で投資する人を支援するような記事が望ましいのでないかと思うのである。