10月4日、3月にマックスバリュ西日本と旧フジが経営統合して誕生した新フジ(8278)から、2023年2月期第2四半期決算短信が発表されたのである。営業収益386,171百万円(前年同期比144.2%増)、営業利益5,108百万円(同54.6%増)、経常利益6,039百万円(同29.5%増)、純利益5,943百万円(同98.1%増)、1株当たり利益68.57円、配当15円なのであるが、2023年2月期期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を適用後の実績となること、前年同期比が旧フジに対する数字(マックスバリュ西日本が含まれていない)であるため、業績の実情が分かりにくいのである。
そこで、同時に発表された決算補足資料から、前期の旧フジ+マックスバリュ西日本と、新フジとを、前期の会計基準で比較すると、営業収益430,755百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益4,680百万円(同25.4%減)となり、残念ながら統合効果は発現していないというか、昨今のコストプッシュインフレの影響で打ち消されたのかもしれないのである。
最後に、新フジの2023年2月期業績予想は、営業収益7,740億円、営業利益139億円、経常利益160億円、純利益58億円、1株当たり利益66.91円、年間配当予想30円が見込まれているのである。なお、2023年2月期第2四半期の純利益59億円が、通期業績予想値58億円を超えているのは、有価証券の売却益42億円が含まれているためなのである。
因みに、翌5日の株価(終値)は1,945円(+48円、+2.53%)と、平凡な決算短信という評価なのか、反応薄のなのである。