10月17日、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)から、第21期(2022年2月~2022年7月)の分配金(4,101円)と資産運用報告が届いたのである。ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人は、住居(賃貸住宅)とヘルスケア施設(介護施設)メインとする複合型のリートなのである。歴史的には住居型リートであったケネディクス・レジデンシャル投資法人とヘルスケア施設型リートのジャパン・シニアリビング投資法人が、2018年3月に合併してできた投資法人なのである。時価総額2,142億円(2022年10月21日現在)、資産規模2,927億円(2022年9月末現在)、とも61リート中29位と中位なのである。
2つのリートが合併した2018年3月以降の分配金の推移を見ると、2018年7月期が4,026円、その後、4,039円、4,063円、4,064円、4,065円、4,066円、4,117円、4,101円、そして2022年7月期4,101円、次期以降の分配金予想は、2023年1月期4,120円、2023年7月期4,120円と、コロナ禍においても安定しているのは、住居型、ヘルスケア施設型は景気変動を受けにくく、高い稼働率(2022年1月末現在97.3%、7月末97.5%)を維持しているからなのである。また、稀少な1月/7月決算期のリートであることも、ご主人は非常にありがたいと思っているのである。
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人の分配金は安定しているものの、投資口価格はその時の経済情勢なども影響してくるので必ずしも安定しているわけではない。2020年3月のコロナショックを底に、2021年7月16日には投資口価格は246,300円と上場来最高値更新したが、その後下落傾向が続いたものの2月を底にまた反転し、直近では9月12日に228,300円を天井に下落傾向なのである。最近の下落傾向はコロナ禍の影響を受けにくいということで評価されてきた住居型と物流型の反動落なのである。
因みに、10月21日の終値は204,900円、2023年1月期及び2023年7月期の分配金予想は計8,240円なので分配金利回りは4.02%と、61リートの中では40位、NAV倍率(不動産を時価評価した純資産価値に対する投資口価格の割安度を表す指標、株式におけるPBR(株価純資産倍率)に似た指標。NAV倍率が低い程割安と言える。)は0.99で38位と、どちらの指標からもそこそこ評価されているのである。ご主人は118,000円で購入しているので投資利回りは6.98%となかなかのものなのである。
最後に、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人は投資主優待を実施しており、1口以上の保有者に対し、保有しているヘルスケア施設が実施している、無料日帰り施設見学、無料体験入居のほか、入居時費用などの割引を実施しているのである