GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

月刊ダイヤモンド・ザイ12月号の特集(高配当株トップ100診断)なのである

 10月21日に発売された月刊ダイヤモンド・ザイ12月号の特集は、「高配当株トップ100診断」ということで、高配当・株主優待重視のご主人は早速熟読したのである。特集は、10月4日の株価と企業の業績予想を基に、配当利回り上位100銘柄を診断したものなのである。本文や100銘柄の分析コメントを見ると、海運株はコロナ禍による物流のひっ迫で起きた海上運賃バブル、モノ言う株主の圧力による配当性向100%、市況に左右される取扱商品、成長性が見込まれない業界、等々何らかの欠点、弱点、不安要素などがあるために株価が抑えられ、結果的に配当利回りが高くなっている銘柄が多いということが分かるのである。

 上位100銘柄のうち、ご主人が保有しているのは、ソフトバンク(9434)、トーメンデバイス(2737)、パイオラックス(5988)の3社なのである。なぜ、この3社を保有しているのか、保有を正当化できる理由は何かなのである。

 ソフトバンクのコメントは、「株価が1,500円を超えると上値が重くなる」であるが、これは、IPO価格が1,500円で公開後下落し1,300円台で低迷し、その後も1,400円台推移していることからも分かるように、1,500円で購入した人が多かったことから、1,500円を超えると売りが増えるということなのである。平均1,345円で購入しているご主人にとっては、参入障壁が高い通信業界で、コンスタントに収益を上げ、その多くを配当に充てているソフトバンクは、安定した高配当株であり、株価上昇は期待していないのである。

 トーメンデバイスのコメントは「今期は28%の減益を予想だが配当金額は300円と据置き予想」であるが、減益と言ってもEPS予想は808.70円、配当予想300円でも配当性向は40%に届かずということで、無理の無い高配当株なのである。

 パイオラックスのコメントは「株価低迷を脱すべく23年3月期~25年3月期は配当性向100%へ配当政策を変更」であるが、22年6月現在、自己資本999億円、自己資本比率が88.4%と極めて高く、当然有利子負債はゼロ、必然的にROEは5.0%(予想)と低く、資本効率が悪いのが株価低迷の一因なのである。従って、純利益をすべて配当に充て、手持ち資金で投資資金を賄うことにより自己資本を減らし、ROEの改善を図るという意図なのである。10月26日、パイオラックスから2023年3月期第2四半期の業績予想の下方修正が発表されたのであるが、配当については何も言及はなかったことから、配当予想の60円は維持されると思われるのである。通期業績予想も今後下方修正される可能性はあるが、全く心配ないほど財務基盤が安定している高配当株なので、仮に少々業績が悪化しても、配当予想の維持は支障がなく、多少の減配程度と済むのではないかと予想されるのである。

月刊ダイヤモンド・ザイ12月号表紙