11月9日、共立メンテナンス(9616)から、2023年3月期第2四半期決算短信と通期業績予想の修正が発表されたのである。決算短信によれば、売上高83,093百万円(前年同期比22.7%増)、営業利益3,945百万円(前年同期5,619百万円の損失)、経常利益3,780百万円(前年同期5,230百万円の損失)、純利益2,292百万円(前年同期4,076百万円の損失)、1株当たり利益58.79円(前年同期-104.55円)、配当10円(前年同期10円)と増収・増益、そして第2四半期連結累計期間としては3期ぶりに黒字化したのである。好業績の背景には、コロナ禍の制限が解除され、ホテル事業の稼働率・客室単価がコロナ禍前の2019年4~9月期の水準近くまで上昇するなど、回復トレンドが継続していることが挙げられるのである。
同日、通期業績予想の修正も発表され、売上高は1,740億円⇒1,700億円と下方修正されたが、利益面は、営業利益30億円⇒55億円、経常利益22億円⇒51億円、純利益10億円⇒28億円、1株当たり利益25.65円⇒71.79円と上方修正されたのである。通期業績予想の修正の理由について、共立メンテナンスは、「売上高につきましてはデベロップメント事業において案件の減少が見込まれることなどにより前回公表予想を若干下回るものの、利益につきましてはドーミーイン事業の客室単価が予想を上回るペースで改善することが見込まれることなどにより前回公表予想を上回るものとしております。」と説明しているのである。なお、配当については、第2四半期10円、期末10円には変更ないが、今後もホテル事業の稼働率が上がれば、自然と増収・増益、そして増配となるかもしれないのである。