11月21日、GLP投資法人(3281)から、第21期(2022年3月~8月)の分配金(3,021円)と資産運用報告が届いたのである。GLP投資法人は、物流施設の開発・運営等の国際的大手であるグローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッドの日本法人である日本GLP株式会社をスポンサーとする物流施設特化型のリートである。取得資産規模は7,781億円(2022年10月末現在)で61リート中7位、時価総額は7,256億円(2022年11月末現在)で6位という大型リートなのである。このような大型リートの組成が可能なのはスポンサーのサポートにより、上場以降毎年のように公募増資を通じて新たな物流施設を取得しているからなのである。
分配金は年間フル稼働始めた2014年4,366円、以後4,496円、4,688円、5,053円、5,174円、5,459円、5,440円と順調に増加し、2021年は売却益が含まれるため6,037円、2022年も売却益が含まれ6,220円と増加したのである。このような好調・安定的な分配金を計上できている背景は、通販が好調ということで、高い稼働率(2022年8月末現在99.0%)を維持しているからなのである。
因みに、11月30日の終値は154,000円、次期以降の予想分配金は第22期2,714円、第23期2,702円、計5,416円なので予想分配金利回りは3.52%と、61リート中48位、NAV倍率(不動産を時価評価した純資産価値に対する投資口価格の割安度を表す指標、株式におけるPBR(株価純資産倍率)に似た指標。NAV倍率が低い程割安と言える。)は1.03で30位と、どちらの指標からもそこそこ評価されているのである。ご主人は上場間もない2013年に79,000円で購入しているので、今年の分配金実績で7.87%、来年の予想分配金ベースで6.85%となかなかの数字なのである。