ご主人の主目標である年間500万円の配当は、11月末現在、今年の実績と9月期の決算短信で判明した配当を合算すると521万円(前月末比+1万円)となり、3年振りに500万円突破が確定したのである。ということで、次は2023年の動向が気になるところであるが、世界的にはウクライナ戦争の長期化、対ロシア経済制裁、米中対立、原油高・資源高・食料高、アメリカのインフレ・利上げ・景気後退、中国のゼロコロナ政策、等々、国内でも円安、インフレ、コロナ禍、など、波乱要因は数多くあり、甚だ心許ないのである。ということで、さわかみファンドを全て解約し現金化する一方、高収益・高配当、有利子負債ゼロ、自己資本比率83.9%、予想ROE17.6%など財務・業績良好な電炉大手の大和工業を4,690円で購入と手堅くまとめたのである。
11月30日現在、ポートフォリオ時価総額は前月末比+3.28%と久々に大きく上昇し1.93億円、TOPIX(同+3.00%)と日経平均株価(同+1.45%)を上回る上昇ではあるが、2021年末比では-8.59%とまだまだ苦戦しているのである。
プラス要因は、12月末決算の配当・株主優待権利取得を意識したニチリン、バリューHR、ホットランド、好調な9月期決算短信、業績予想の上方修正が発表された立花エレテック、ニチリン、ホットランド、JFEホールディングス、時価総額最大のベネフィット・ワンなどの上昇が挙げられるのである。日本製紙は10月の急落からの反動ということで中身は無いのである。そして、バリューHRは、10月に続いて11月も上場来最高値更新し、しかも4営業日連続(11月22日~28日)なのであるが、やはり高PER(52.57倍)からの反動落の可能性が気になるのである。年初来高値更新は、9社(WDI、ホットランド、サンマルクホールディングス、ニチリン、バリューHR、立花エレテック、イオン、マックスバリュ東海、ロイヤルホールディングス)とまずまずなのである。特にWDIは周囲の状況とは関係なくコロナショック以降ジリジリと上昇し、11月28日には1,980円と上場来最高値(2,014円)に迫ったのである。
マイナス要因は、9月、10月に好調だった反動で下がったと思われるものが多いが、12月決算のジャパンインベストメントアドバイザーが、特に材料も無いのに7月以降ダラダラ下がっているのが気になるところである。
時価総額ベスト5
1位 ベネフィット・ワン 組入比率 10.7% 騰落率 +5.26%
2位 共立メンテナンス 組入比率 9.8% 騰落率 -0.59%
3位 ノエビアホールディングス 組入比率 6.0% 騰落率 -5.73%
4位 タカラレーベン不動産投資法人 組入比率 4.7% 騰落率 -1.02%
5位 サムティレジデンシャル投資法人 組入比率 3.5% 騰落率 +2.05%
現金 組入比率 18.8%(+5.1%)
騰落率ベスト5
1位 ニチリン +13.20%
2位 JFEホールディングス +11.40%
3位 日本製紙 +10.29%
4位 バリューHR +10.14%
5位 ホットランド +9.41%
騰落率ワースト5
1位 ジャパンインベストメントアドバイザー -13.06%
2位 トリドールホールディングス -8.59%
3位 KDDI -6.62%
4位 ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人 -4.09%
5位 王将フードサービス -4.01%
ということで、11月末現在、主目標である年間配当500万円の達成は確定したので、今後は2023年の投資をどうするかが関心事項となるのである。世の中には依然として波乱要因は多数あり、今後の見通しは決して楽観できないなか、取り敢えず現金比率を高め、TOBに応募したタカラレーベン・インフラ投資法人の分配金(年間16万円程度)を穴埋めするための投資、2023年のNISA口座で何に投資するのかが、当面の課題ではあるが、基本方針のとおり株主優待と高配当を重視し、割安な銘柄を探す方向で地味なポートフォリオ管理を続けて行くのである。