1月6日、ザイ・オンラインに公開された記事、「プレミアム優待倶楽部」株主優待利回りランキング!全71銘柄の配当+優待利回り(2023年1月時点)を比較して最もお得な「プレミアム優待倶楽部」銘柄を公開(https://diamond.jp/zai/articles/-/242963)についてなのである。この記事の趣旨について、ザイ・オンライン編集部は『「プレミアム優待倶楽部」を導入する全71銘柄の「配当+株主優待利回り」を徹底調査して、利回りが高い順に「全71銘柄の『プレミアム優待倶楽部』の配当+株主優待利回りランキング」を作成! ぜひ、「プレミアム優待倶楽部」を導入している株主優待銘柄を選ぶ際には参考にしてほしい』と、説明しているのである(2022年12月30日の終値を基準に作成されている、以下同じ)。
ところが、この記事のランキングは、プレミアム優待倶楽部を得るための最低投資額を基準に作成されているが、71銘柄の中には、最低投資額よりも多額の投資をすることにより、最も投資効率が良くなる場合もあるのである。また、長期保有株主優待制度を導入している銘柄や「プレミアム優待倶楽部」以外の優待品を導入している銘柄もあり、そして業績の善し悪しを含めてお得な銘柄を選別するのはかなり複雑なのである。ということで、トロが独断と偏見で、「プレミアム優待倶楽部」を導入している企業の株主優待制度をチェックするのである。
最初は、ザイ・オンラインの記事で第2位のアビスト(6087)なのである。アビストの株主優待は、次のとおり3月末水素水、9月末プレミアム優待倶楽部となっているのである。
プレミアム優待倶楽部は、保有株数に応じて5段階に分かれており、500株以上が最も投資効率が良いのである。水素水(1ケース定価12,600円)を含めても、やはり500株以上(30,000ポイント+25,200円)が、最も投資効率が良いのである。因みに、12月30日のアビストの株価は2,913円なので、500株の配当・株主優待利回り=(102円×500株+30,000ポイント+12,600円×2ケース)÷500株×2,913円=7.29%と、ザイ・オンライン記事の6.96%(300株)よりは少々高くなるのである。
因みに、ご主人は、平均2,384円で500株保有しているので、投資利回りは8.91%となかなかのものなのである。
アビストは時価総額が117億円と小さく、東証プライムの基準の一つ、流通株式時価総額は2022年9月期86.4億円と基準の100億円に届いていないが、その背景には一過性であるが子会社清算による損失により2022年9月期の純利益が減少したため株価が低迷していることが背景にあり、今後の利益の回復とプレミアム優待倶楽部の導入により株価を上昇させ、流通株式時価総額の増加を目論んでいると推測されるのである。そして、流通株式時価総額100億円達成の時期は2027年9月期に2年先送りしたことからも、プレミアム優待倶楽部は少なくとも5年は維持するとも推測できるのである。