GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

AFC-HDアムスライフサイエンスから株主優待制度の改悪が発表されたのである

 ご主人からまたもや「ガビーン」と奇声が飛び出したのである。というのも、2月6日、AFC-HDアムスライフサイエンス(2927)から、「株主優待制度の変更に関するお知らせ」が発表されたのである。その内容は、前期に続いて2期連続の改悪なのである。変更後の株主優待と変更前の株主優待の内容は次のとおりなのである。

株主優待制度

株主優待制度

 AFC-HDアムスライフサイエンスの株主優待は改悪の連続なのである。1,000株保有者で言えば、当初は年間6万円の商品引換券と割引券であったが、2018年8月期に年間3万円の商品引換券と割引券、そして2022年8月期に年間2万円の商品引換券と割引券、このように改悪が続き、そして今回の改悪では年間1万円分(2,500円券×4枚)の割引券(注文金額5,000円以上で割引券1枚利用可)のみに変更されたのである。しかも、この変更は2023年2月末から適用にもかかわらず、つまり2月24日の権利日の18日前という間際なのである。前回の変更は2022年1月14日に発表されているので、さらに遅れての発表なので、経営陣への信頼感は失われ企業イメージを損ねるようなものなのである。

変更の理由について、AFC-HDアムスライフサイエンスは、「当社は、2005年の上場来、多くの株主様に事業活動並びに製品の品質の良さを知って頂くことを目的として、株主優待を実施して参りました。上場より18年が経過し、一定の目的を果たせたものと思っております。当社は、経営の多角化並びに国際化を進めており、新たな挑戦のステージへ向かっております。その中で、本来の利益還元のあり方の観点から、業績を上げその利益を配当で還元することが適切であるとの判断に至りました。」と、説明しているのである。

 同日、AFC-HDアムスライフサイエンスから、「2023年8月期期末配当予想の増配に関するお知らせ」が発表され、年間配当予想は25円から27.5円(中間12.5円、期末15円)に2.5円増配となったのである。しかしながら、2022年の改悪時の理由について、「株主の皆様から、配当金の割合を多くして欲しいとのご要望を数多く頂いたため、株主優待制度を変更いたします。」と説明しているが、年間配当で見れば、2021年8月期27.5円、2022年8月期30円と僅か2.5円の増配、そして今期当初配当予想は25円だったものが僅か2.5円の増配で27.5円となり、つまり2期前と同額であり、2回連続の株主優待改悪のみが残ったということなのである。

 AFC-HDアムスライフサイエンスは、確かに経営の多角化並びに国際化を進めており(飲食店事業、百貨店事業、旅行業、日本語学校)、新たな挑戦のステージへ向かっているのであるが、「業績を上げてその利益を配当で還元することが適切」と言いつつも業績は上げられず配当は増やさず、株主優待制度の改悪により資金を捻出しているふうにしか見えないのである。そして、翌7日の株価は一時ストップ安となる808円(-150円、-15.66%)まで下落、終値は円817円(-141円、-14.72%)、下落率は全市場中第5位なのである。

 因みに、ご主人と奥様は1,000株保有しているが、追加で1,000株または2,000株を購入しても投資効率が悪く、新しい株主優待制度では100株と1,000株とも同じ内容となるので、1,000株を保有する必然性はないことから全株を860円で売却したのである。