5月9日、全国保証(7164)から、12期連続増配となる2024年3月期決算短信が発表されたのである。営業収益は51,638百万円(前期比2.7%増)、営業利益39,102百万円(同2.0%減)、経常利益41,581百万円(同0.3%増)、純利益28,796百万円(同0.7%増)、1株当たり利益419.08円(前期415.97円)、配当170円(前期148円)、配当性向40.6%(前期35.6%)と、増収・増益・増配になったものの、通期業績予想は下回ったのである。その要因は、保証会社のM&Aが2025年3月期にずれ込んだことや、保険関連収益の下振れなどによるものなのである。全国保証は連続増配を継続しており、2013年3月期前期比17.5円増配の21.5円をスタートに、以後、30円、48円、55円、62円、80円、87円、95円、117円、133円、148円、そして170円と12期連続増配となったのである。
2025年3月期通期業績予想は、営業収益55,700百万円(前期比7.9%増)、営業利益40,600百万円(同3.8%増)、経常利益43,200百万円(同3.9%増)、純利益30,000百万円(同4.2%増)、1株当たり利益436.64円と増収・増益を予想しており、配当予想は前期比26円増配の197円(配当性向45.1%)、そして13期連続増配が見込まれているのである。なお、現行の中期経営計画において、最終年度(2026年3月期)までに配当性向を段階的に50%に引き上げる方針であることから、2026年3月期にさらなる増配が見込まれるのである。仮に、2026年3月期の利益水準が2025年3月期通期業績予想と同じ、配当性向50%とすると、2026年3月期の配当は218円が見込まれるのである。