8月8日、アルペン(3028)から、2024年6月期決算短信が発表されたのである。売上高252,936百万円(前期比3.4%増)、営業利益3,330百万円(同34.2%減)、経常利益5,307百万円(同23.4%減)、純利益1,733百万円(同68.3%減)、1株当たり利益44.99円(前期141.48円)、配当50円(前期50円)、配当性向111.1%(前期35.3%)と、増収・減益なのである。2月7日に公表された2024年6月期の連結業績予想よりは、新たに出店した店舗の売上が好調に推移したこと、インバウンド需要の拡大等により、競技・一般スポーツ用品、スポーツライフスタイル用品が好調に推移したことにより、売上・利益とも上ブレたが、収益性の低下している店舗および退店の決定した店舗の固定資産等について、減損損失2,344百万円を特別損失に計上したため、前期比では大幅な減益なのである。
2025年6月期通期業績予想は、売上高268,000百万円(前期比6.0%増)、営業利益6,300百万円(同89.2%増)、経常利益7,220百万円(36.0%増)、純利益3,250百万円(同87.5%増)、1株当たり利益84.32円と増収・増益が予想され、配当予想50円(配当性向59.3%)が見込まれているのである。なお、経常利益72億円に対し、純利益32億円と大きく差が開いていることは、今期も減損損失を計上する可能性があり、今期も前途多難なのである。