8月9日11時、アビスト(6087)から、2024年9月期第3四半期決算短信が発表されたのである。売上高74億30百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益7億61百万円(同37.1%増)、経常利益7億63百万円(同35.1%増)、純利益5億17百万円(同14.2%減)、1株当たり利益円130.17円(前期151.75円)と増収・減益なのである。純利益の減益要因は、事業撤退に伴う特別損失や法人税の増加などが挙げられるのである。
2024年9月期通期業績予想は、売上高101億円(前期比6.2%増)、営業利益710百万円(同1.1%減)、経常利益710百万円(同2.5%減)、純利益590百万円(同17.7%減)、配当102円(配当性向68.8%)には変更はないのであるが、進捗率で見ると、売上高73.6%、営業利益107.2%、経常利益107.5%、純利益87.6%と、利益面はいずれも高いのである。アビストの主力事業である設計開発アウトソーシング事業は、生産の上流工程であるため、自動車メーカーの工場稼働停止や減産が短期的に契約解除等に影響する可能性は低いものの、高い進捗率にかかわらず通期業績予想を修正しないのは、相当保守的というか、8月初めの株式市場の大暴落で慎重になったのかもしれないのである。
因みに、9日11時に発表されたが、株式市場はほぼ反応なく、終値はこの日の安値3,255円で終わったのである。