8月15日、淀川製鋼所の株価は一時前日比50円高(+0.85%)の5,920円と、7月16日につけた5,910円以来、僅か10円ではあるが1ヶ月ぶりに上場来最高値更新したのである。
淀川製鋼所の株価は2024年に入り、新NISAを背景に、バリュー株、株主優待株ということでじわりじわり上昇、さらに4月25日に発表された2024年3月期通期業績予想と配当予想の上方修正、次に5月10日に発表された2024年3月期決算短信により判明した2025年3月期通期業績予想を評価し、一段と上昇、5月13日には5,840円に上昇し、上場来最高値更新したのである。その後は暫くもたついたものの、9月の配当狙いの買いが増えたのか、日経平均株価とTOPIXの史上最高値更新に釣られたのか、7月8日、16日と再び上場来最高値更新したのである。そして、8月に入り日経平均株価は急落、5日には史上第1位の暴落を記録した流れを受けて、淀川製鋼所も4,655円まで急落したが、その後は僅か11日(7営業日)で急速に回復したのである。
因みに、15日の終値5,810円でみると、配当利回り5.32%、配当性向75.0%、PER14.11倍、PBR0.88倍と割高感はないのである。