8月14日、ホットランド(3196)から、好調な2024年12月期第2四半期決算短信が発表されたのである。売上高22,159百万円(前年同期比20.2%増)、営業利益1,500百万円(同48.6%増)、経常利益2,376百万円(同67.6%増)、純利益は1,361百万円(同91.0%増)、1株当たり利益64.05円(前年同期32.91円)と、増収・大増益なのである。好業績の要因は、営業利益は48.6%増が示すように本業が好調な上、為替予約の時価評価による為替差益(832百万円、前年同期比436百万円増)等の計上によるものなのである。
2024年12月期通期業績予想は、売上高450億円(前期比16.2%増)、営業利益28億円(同25.3%増)、経常利益27.5億円(同4.3%増)、純利益14.5億円(同42.0%増)、1株当たり利益68.21円、配当予想10円(配当性向14.7%)が見込まれているが、修正はないのである。しかしながら、通期業績予想に対する進捗率は、営業利益53.6%、経常利益86.4%、純利益90.3%と利益面は高いのであるが、これについて、ホットランドは、「2024年2月14日付「2023年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)」にて公表いたしました2024年12月期通期連結業績予想と比べ、経常利益及び当期純利益が大きく進捗している状況ですが、為替差損益は今後の外国為替相場により変動する性質のものであることを踏まえ、将来における不確実性等を勘案し、現時点では2024年12月期通期連結業績予想は据え置くこととし、今後、業績予想の修正等が必要となった場合には速やかに公表いたします。」と、慎重な姿勢を見せているのである。
このような慎重な姿勢に嫌気が差したのか、翌15日の株価終値は前日比134円安(-5.78%)の2,185円と沈んだのである。