貯金はあるが投資経験のない義姉から、多少の損失は気にしないで株主優待を楽しみたいので500万円限定で投資を始めたいということで、ご主人は助言を依頼されたのである。それから早5年以上が経過し、最近は義姉から、西松屋チェーン、コーヒーの株主優待(キーコーヒー)、セブン&アイHDと、直接的な要望が出るようになって来たのである。
そして、9月21日、義姉からビールの株主優待の要望が出て来たのである。株主優待としてビールを含む商品を提供している企業は、12月のキリンHD(2503)とサッポロHD(2501)、3月の日本ロジテム(9060)なのである。
9月21日のデータを用意するのが面倒なので、9月27日現在を利用すると、サッポロHDの各指標は次のとおりなのである。配当利回り0.65%。PER62.38倍、PBR3.07倍、ROE5.00%、自己資本比率27.5%、株主優待取得最低投資額100株800,600円、株主優待1,000円相当なのである。配当利回りが低く、株価の割高感があること、ROEが低いこと、最低投資額が80万円と少々高額であるなど、投資しにくいのである。
同様に、日本ロジテムは、配当利回り2.14%。PER9.22倍、PBR0.34倍、ROE3.50%、自己資本比率31.1%、株主優待取得最低投資額100株378,500円、株主優待3,000円相当なのである。株主優待品は魅力的ではあり、株価の割高感はないものの、ROEが低く、時価総額51億円程度とかなり小さく、成長性も低く、敢えて投資するメリットは見いだしがたいのである。
キリンHDは、配当利回り3.17%。PER15.90倍、PBR1.41倍、ROE10.67%、自己資本比率39.5%、株主優待取得最低投資額100株223,850円、株主優待500円相当(株式保有期間1年以上3年未満)なのである。若干割高感が出て来ているが、サッポロHD、日本ロジテムに比べれば、いずれの指標も投資向きの数値なのである。なお、8月6日に発表された株主優待制度の変更に関するお知らせによれば、株主優待制度変更の経過措置として、2024年12月末現在保有期間3ヶ月以上1年未満の株主にも提供されるのである。ということで、ご主人は、キリンHDを9月26日までに購入するように助言したのである。そして、25日無事購入でき、12月末権利の株主優待を確保できたのである。なお、新しい株主優待制度はつぎのとおりなのである。