10月9日、イオン北海道(7512)から、2025年2月期第2四半期決算短信が発表されたのである。売上高1691億円(前年同期比4.5%増)、営業利益3,080百万円(同16.3%減)、経常利益3,265百万円(同11.4%減)、純利益1,609百万円(同15.6%減)、1株当たり利益11.56円(前年同期13.70円)と、増収・減益なのである。減益の要因は、積極的な投資や出店、各種コスト上昇など、販管費の増加が、売上高の伸びを上回ったためなのである。
また、同日、2025年2月期通期業績予想の修正が発表され、売上高3,510億円⇒3,580億円(前期比7.5%増)と上方修正されたが、営業利益110億円⇒90億円(同13.2%減)、経常利益110億円⇒89億円(同14.4%減)、純利益64億円⇒49億円(同20.9%減)、1株当たり利益45.96円⇒35.19(前期44.49円)と、利益面はいずれも下方修正となったのである。下方修正の理由について、イオン北海道は、「株式会社西友との吸収分割契約に基づき、10月1日より株式会社西友が北海道で展開している9店舗を承継したことに伴うものであります。なお承継後の再オープンまでの閉鎖期間における費用、当社で運営を行うためのシステム・意匠・内装・什器等の投資に伴う一時費用などにより各利益項目は前回の業績予想を下回っております。」と説明しているのである。なお、配当予想16円(前期16円)の修正はないのである。
西友が北海道から撤退し、イトーヨーカドーが北海道・東北から撤退しと、実質賃金がなかなか増えず個人消費が伸びない中、総合スーパーの苦戦が続いているのである。