10月31日13時、電炉鉄鋼メーカー大手の大和工業(5444)から、2025年3月期第2四半期決算短信が発表されたのである。売上高783億円(前年同期比2.54%減)、営業利益50億円(同36.3%減)、経常利益418億円(同17.3%減)、純利益285億円(同21.4%減)、1株当たり利益448.13円(前期570.53円)と、減収・減益なのである。減収・減益要因は、国内は建設業界の人手不足による工期遅れや建築資材高騰などを背景に形鋼需要は停滞し、また、世界的な鋼材需要の低迷・形鋼市況の軟化しているところに、中国内需の長期低迷の影響を受け、ASEAN地域、中東地域に安価な中国材が流入して来ていることが挙げられるのである。
このような低調な業績を受け、2025年3月期通期業績予想は第四半期に続いて2回目の修正となったのである。1回目・2回目の修正の推移は、売上高1,820億円⇒1,780億円⇒1,700億円(前期比4.0%増)、営業利益110億円⇒据置⇒据置(同36.4%減)、経常利益770億円⇒810億円⇒750億円(同24.4%減)、純利益550億円⇒570億円⇒525億円(同25.0%減)、1株当たり利益963.35円⇒894.75円⇒824.02円と修正されているが、配当予想については、創業80周年記念配当100円を含む400円には変更はなく、配当性向は48.5%と少々上昇したが余裕なのである。
また、同日、大和工業グループ(当社および当社の連結子会社ヤマトスチール株式会社)と兵機海運株式会社は、両者の事業発展および持続的な成長を目指し、資本提携および業務提携の協議を開始することで合意した旨を発表したのである。今後検討する提携内容は、①海上輸送の強化、②鉄スクラップ輸送の強化、③人材と設備の効率的活用、④資本関係の強化なのである。要するに、大和工業グループの原材料(鉄スクラップ)と製品の輸送効率向上を目指しているということで、この点が評価されたのか、大和工業の株価は、この日6,900円前後で推移していたが、発表後は一時前日比474円高(+6.79%)の7,455円と急騰したのである(終値は7,338円)。