11月11日14時、三機工業（1961）から、好調な2025年3月期第2四半期決算短信が発表されたのである。売上高1,059億円（前年同期比18.4％増）、営業利益5,926百万円（同362.5％増）、経常利益6,639百万円（同253.5％増）、純利益4,450百万円（同215.8％増）、1株当たり利益83.78円（前年同期25.87円）と増収・大増益、そして中間配当は当初予想の42.5円から12.5円増配の55円（前期35円）なのである。好業績の要因は、建築設備事業、機械システム事業、環境システム事業とも、前期から繰り越した工事の工事進捗及び利益率改善等によるものなのである。
この好調な決算を受け、同日、2025年3月期通期業績予想の上方修正が発表されたのである。売上高2,250億円⇒2,450億円（前期比10.4％増）、営業利益125億円⇒165億円（同42.4％増）、経常利益130億円⇒170億円（同33.3％増）、純利益88億円⇒116億円（同29.6％増）、1株当たり利益165.54円⇒218.47円といずれも上方修正され、利益面はいずれも30％超の上方修正なのである。上方修正の理由について、三機工業は、「通期の連結業績予想につきましては、当中間連結会計期間の業績を踏まえ、今後の見通しを精査した結果、売上高は、大型繰越工事の進捗が期初の予想以上に見込まれること等により、前回予想を上回る見込みであります。各段階利益は、増収及び採算性を重視した受注活動に加え、施工における原価低減の取り組みの継続による工事採算の改善等を見込み、すべての利益項目で前回予想を上回る見込みであります。」と説明しているのである。
さらに、通期業績予想の上方修正を受け、期末配当予想も42.5円⇒55円（前期50円）と上方修正されたのである。配当予想の上方修正理由について、三機工業は、「当社は、中期経営計画“Century 2025”Phase3において、配当については配当性向50%以上、１株当たり年間配当金70円以上の安定的・継続的な配当を実施することを、自己株式取得についてはPhase3期間中に500万株程度を実施していくことを基本方針としております。当期の業績は、本日公表いたしました「業績予想の修正に関するお知らせ」に記載のとおり、５月10日に公表した業績予想を上回る見込みであることから、2025年３月期の中間配当につきましては、前回予想の1株当たり42円50銭の予想から12円50銭増配の55円とし、期末配当予想につきましても、前回予想の１株当たり42円50銭の予想から12円50銭増配の55円に修正しております。」と説明しているのである。
因みに、この日の三機工業の株価は、前日の終値2,503円前後で推移していたが、14時に好調な2025年3月期第2四半期決算短信、通期業績予想と期末配当予想の上方修正の発表を受け株価が急騰、一時前日比445円高（+17.78％）の2,948円と、1990年につけた最高値2,870円を34年ぶりに更新したのである。
