11月12日15時、ニチリン(5184)から、2024年12月期第3四半期決算短信が発表されたのである。売上高53,471百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益6,813百万円(同0.2%減)、経常利益7,226百万円(同9.4%減)、純利益4,262百万円(同2.3%減)、1株当たり利益317.42円(前年同期318.84円)と、増収・減益なのである。減益の要因は、北米市場で輸入関税コストの増加や一過性の品質費用の発生等、中国市場では日系メーカーの販売低迷が挙げられるのである。
2024年12月期通期業績予想は、売上高720億円(前期比1.9%増)、営業利益90億円(同6.4%減)、経常利益95億円(同9.9%減)、純利益53億円(同10.4%減)、1株当たり利益393.73円には変更はないのである。
配当予想については、同日「配当予想の修正(創立110周年記念配当)に関するお知らせ」が発表され、期末配当予想75円のところ、創立110周年の記念配当として5円増配が発表され、通期では155円(前期150円)が見込まれているのである。記念配当について、ニチリンは「当社は2024年5月に創立110周年となる記念の日を迎えましたので、株主の皆様の日頃の温かいご支援に感謝の意を表するため、記念配当を実施することといたしました。」と説明しているのである。
因みに、ニチリンの株価は、3.800円から3,900円で推移していたが、15時の発表後急落し、終値は前日比185円安(-4.86%)の3,625円なのである。やはり、第2四半期までは業績好調で期待が高かったところに、第3四半期は一転減益となったこと影響しているのかもしれないのである。