貯金はあるが投資経験のない義姉から、2019年6月に多少の損失は気にしないで株主優待を楽しみたいので500万円限定で投資を始めたいということで、ご主人は助言を依頼されたのである。それから5年、2024年6月末現在、日本株19銘柄(うち株主優待18銘柄)に投資し、時価総額は731万円(46.38%増)、つまり1.4638倍になったので、5年の複利で計算すると、1.4638の5乗根は1.0792、つまり年平均7.92%のペースで増加しており、株主優待優先を考慮すれば良い結果が出ているのである。因みに、年平均7.92%のペースが続くと、9年でほぼ2倍、つまり時価総額1,000万円に到達するペースなのである。
このように成果が出ていることもあり、2024年夏、義姉からもっと株主優待を楽しみたいということで400万円を追加投入、さらに自ら購入したい銘柄を提案、また、QUOカードの株主優待を増やしたいなど、当初に比べれば積極的になったのである。2024年下半期には、義姉の提案のうち、セブン&アイHD(購入直後にアリマンタシォン・クシュタールの買収提案が判明)、キリンHD、ツルハHDを特定口座で投資し、また、TOBとなったティーガイアを売却したのである。現在の時価総額1,141万円、損益+241万円(前年比+80万円)、投資先は日本株21銘柄(キーコーヒー、コメダHD、日本製紙、愛知電機、西松屋チェーン、イオン、フジ、オリックス、三菱HCキャピタル、NECキャピタルソリューション、イオンモール、KDDI、日本管財HD、オートバックスセブン、テイエステック、イエローハット、全国保証、ヒューリック、セブン&アイHD、キリンHD、ツルハHD)なのである。なお、400万円を追加投資しているため、時価総額の増加率の計算が複雑になるので、当初から900万円投資した仮定して計算すると5年半で26.79%増、年平均4.41%増のペースなのである。
ご主人は、2025年の投資方針について、義姉の要望も踏まえ、①お得な株主優待銘柄、特にQUOカード銘柄に新規投資、②新NISA成長投資枠の活用、③長期保有、④セブン&アイHDとオートバックスセブンは適宜のタイミングで売却、以上の4つの方針を助言したのである。新規投資の候補として、淀川製鋼所、東京鐵鋼、GSIクレオス、住友精化、稲畑産業、リコーリース、トーメンデバイスを提案、また、効率的な資金活用の観点から、旧NISA口座と特定口座で購入した銘柄は2026年以降の新NISA成長投資枠での買替を提案しているのである。