IT革命と言われて早30年、カタログギフトをネットで注文できるようになったのは比較的早かったが、外食店舗、小売店で使用できる株主優待券はなかなかDX化(電子化)が進んでいないのである。1円単位で支払いができる電子化の利便性は大きいが、遅々として進む日本のDX化ということで、今日は株主優待のDX化をポートフォリオの中で振り返るのである。
既に導入済み
コメダHD 専用カードKOMECA(コメカ)に繰り返しチャージ
すかいらーくHD 専用プリペイドカード(使い切り、500円単位で使用)
モスフードサービス モスカード(紙の株主優待券を店舗でモスカードに繰り返しチャージ)
イオンモール 専用プリペイドカード イオンギフトカード(使い切り、店舗で回収)
ティーガイア QUOカードPay選択可(2024年株主優待廃止)
2024年導入
トリドールHD 専用カードに繰り返しチャージ
オードバックスセブン オートバックス限定Vポイント
ビジョン PayPayマネーライト、QUOカードPay、dポイント等のデジタルギフト
導入予定
クリエイトレストランツHDとその子会社SPF HD(2025年2月末から)
共立メンテナンス(2025年3月末から)
ソフトバンク PayPayマネーライト(2026年3月末から)
株主優待券、QUOカードなどを実施している企業のうち、多少なりともDX化を進めて実施中・予定が12社、未実施が27社ということで、実施はまだまだ少数派なのである。そんな中で、ビジョンは、2024年12月から、PayPay マネーライト/Amazon ギフトカード/QUO カード Pay/d ポイント/Visa e ギフト/vanilla/Uber Taxi ギフトカード/Uber Eats ギフトカード/Google Play ギフトコード/PlayStation(R)Store チケット/JAL マイル、以上の11種類のデジタルギフトの中から選択でき、その利便性は大きいのである。また、トリドールHDのように、初回の株主優待の場合、専用カードが送られてくるが、継続保有株主に対しては、2回目以降は案内もカードも送付せず、送付済みカードへ優待金額をチャージということで、郵送料の節約になるのである。
ということで、2024年3社導入済み、2025年4社予定と着実に増加しており、また、経費節減、利便性向上という点からも、徐々に株主優待のDX化(電子化)が進むのかもしれないが、果たして・・・