昨年末のことであるが、12月28日、日経新聞夕刊に、『温泉「入浴着」 心もほぐす』と題する記事が1面に掲載された。読み出しは、『各地の温泉施設が身に着けたまま湯船に入ることができる「入浴着」の導入を進めている。病気の手術痕やけがの痕を周りから見られないようにするのが主な使い道だ。最近はおしゃれなデザインや快適な着心地の商品が登場。裸で入浴するのが一般的な日本の温泉文化に新たな楽しみ方が加わりつつある。11月下旬、「松竹温泉 天風の湯」(愛知県江南市)で利用者に入浴着を体験してもらうイベントが開かれた。同県西尾市から訪れた岩崎淳子さん(49)は初めて入浴着を使い、「新しい選択肢を知ることができた」と喜んだ。』
記事の中ほど、『各地で温浴施設を運営する「万葉倶楽部」は24年、すべての施設で入浴着の販売を始めた。』、『共立メンテナンスは運営するホテル「ドーミーイン」など全135館で入浴着を置く。手術経験のある女性客からの要望を受けて23年に取り組みをはじめ、34年11月末までに約2700枚の利用があった。希望する女性客に使い捨ての入浴着を無料で提供する。』、『両社が用いる入浴着は繊維を扱う商社「GSIクレオス」が手掛けた。乳がん手術の経験者向けに入浴着の開発を考えていた大学教授からの問い合わせがきっかけだった。素材は吸水性とはっすい性を兼ね備え、お湯につかっても入浴着は体から浮きにくく、湯上りには乾きやすい特性がある。』に注目なのである。
共立メンテナンス(9616)とGSIクレオス(8101)は、ご主人のポートフォリオの一角なのである。両社とも、事業の一部としては非常に小さなことなのであるが、そのサービスと技術・製品が、少数の人をも喜ばしているのである。
これら以外にも、記事は、各地の温泉での取り組みを紹介しているのである。