1月9日、イオンモール(8905)から、2025年2月期第3四半期決算短信が発表されたのである。営業収益3,327億円(前年同期比6.0%増)、営業利益381億円(同11.9%増)、経常利益297億円(同9.3%増)と増収・増益であるが、特別損失70億2千9百万円計上したため純利益122億円(同16.5%減)、1株当たり利益53.96円(前年同期64.64円)と苦戦しているのである。特別損失の中身は、減損損失、2物件の管理・運営業務終了決定等に伴う店舗閉鎖損失引当金繰入なのである。事業別では、国内事業の営業利益が17.2%増と好調であるが、海外事業はベトナムとインドネシアが好調なものの、中国事業は2施設の開業費用の増加、1施設の閉鎖により営業利益は20.1%減と足を引っ張ったのである。
2025年2月期通期業績予想には修正はなく、営業収益4,535億円(前期比7.2%増)、営業利益550億円(同18.5%増)、経常利益420億円(13.3%増)、純利益165億円(同19.1%減)、1株当たり利益72.50円、配当予想50円(期末25円)、配当性向69.0%が見込まれているのである。進捗率で見ると、営業収益73.4%、営業利益69.4%、経常利益70.8%、純利益74.4%と、全般的に低調なのである。
翌10日、イオンモールの株価は、進捗率の低さや、予想に届かなかったためか、一時前日比102.5円安(-5.05%)の1,926円と大きく下落、終値は前日比95.5円安(-4.86%)の1,930円なのである。