1月9日、10日、イオン系列の上場会社から、続々と2025年2月期第2四半期決算短信が発表されたのである。フジ、イオンモール、ユナイテッド・スーパーマーケットHD、イオン北海道、イオン九州、ジーフット、イオンファンタジー、ミニストップ・・・、どこも、賃上げ、改装などの先行投資が嵩み、光熱費、原材料費の上昇、節約志向で売り上げは伸び悩みということで、前年同期比大きなマイナス、あるいは純損失と小売りは大苦戦なのである。当然、その親会社であるイオンも純損失が発生しているのである。そんな中で、唯一マックスバリュ東海だけは、堅調なのである。
1月10日、マックスバリュ東海(8198)から、2025年2月期第3四半期決算短信が発表されたのである。営業収益2,801億円(前年同期比2.9%増)、営業利益8,894百万円(同2.0%増)、経常利益8,898百万円(同2.4%増)、純利益5,741百万円(同5.4%増)、1株当たり利益180.12円(前期171.07円)と増収・増益なのであるが、増収率・増益率が下がる傾向なのが気がかりなのである。マックスバリュ東海は、各種販促は当然実施しているほか、セルフレジ、電子棚札などの業務の効率化、気象予測を用いた農産品自動発注システム活用など、各種取り組みを行っているのは分かるが、不調の大社との違いは決算短信だけでは簡単には分からないのである・・・
2025年2月期通期業績予想の修正はなく、営業収益3,770億円(前期比2.8%増)、営業利益137億円(同1.6%増)、経常利益136億円(同0.6%増)、純利益84億円(同1.0%増)、1株当たり利益263.68円と微増収・微増益を予想しており、配当予想は前期より15円増配の75円(記念配当配当5円を含む)、配当性向28.4%を見込んでいるのである。