ちょっと古い話であるが、3月25日の日経新聞に、『ヒューリック、中野駅チカ「子育てビル」 学童や学習塾』と題する興味深い記事が掲載されたのである。読み出しは、『ヒューリックは24日、東京都中野区で4月に開業する商業ビル「こどもでぱーと」をメディアに公開した。同施設には学習塾や小児科など子育てに資するテナントが集まる。同社は少子化が進む一方でパワーカップルが育児に投じる費用が増えていると分析。駅前好立地に開業して子育て世代の需要を取り込む。先細り懸念があるオフィス事業を支えるビジネスとして「教育」を収益源に育てる。』と始まっているのである。
JR中野駅から徒歩2分に立つ「こどもでぱーと中野」は、ヒューリック(3003)が開発した地上9階建て、個別指導塾「TOMAS」、学童教育「伸芽’Sクラブ学童」、運動教室「コナミスポーツジュニアスクール」、英会話の「イーオン」など、小学生が放課後に複数の習い事をまとめて受講可能なうえ、カフェ、小児科医院も併設されているのである。
ヒューリックの西浦会長は、「子供の数の減少によって、1人の子供に対する親の注力が一段と進むのではないか。様々なサービスを1カ所で受けることができれば、安全性も高まる。」、「勉強や運動、食事から病児保育までカバーする、放課後に安心して子供を預けられる施設を目指す」と述べているのである。ヒューリックは、4月に中野とたまプラーザを開業するのをはじめ、今後渋谷、本八幡など、2029年までに首都圏で20店舗を開業する計画なのである。
少子高齢化が進み、実質賃金がマイナスに沈む日本で、商業ビル、オフィスビルの需要は頭打ちが予想されるなか、こどもでぱーとは大都市における新しい商業ビルの形と思うが、既に大企業となったヒューリックとっては、数店舗のこどもでぱーとでは業績に与える影響は残念ながら軽微なのである。
因みに、株主の皆さまへ(第95次年次報告書)の裏面に、少しだけ、こどもでぱーとのお知らせが掲載されているのである。
