4月30日13時、大和工業(5444)から、2025年3月期決算短信が発表されたのである。売上高1,682億円(前期比2.9%増)、営業利益114億円(同33.5%減)、経常利益544億円(同45.2%減)、純利益318億円(同54.5%減)、1株当たり利益502.51円(前期1,099.15円)、と、増収・減益なのである。増収と言っても、インドネシアの子会社が新たに連結対象となったためであり、利益面は、中国内需の長期低迷の影響を受けて、ASEAN地域を中心に安価な中国材の流入、世界的な鋼材需要の低迷・形鋼市況の軟化、中東事業の減損処理に伴う多額の持分法損失計上により、前期比で大幅な減益なのである。
配当については、期末配当が創立80周年記念配当50円含む200円(前期200円)、年間配当が記念配当100円含む400円(前期400円)、配当性向79.6%(前期36.4%)、DOE4.7%(前期5.3%)なのである。中東事業による減損処理を行っても、配当金を賄う以上の純利益を上げており、収益力は盤石なのである。因みに、大和工業の配当は2021年3月期に80円に減配されたが、2022年3月期160円、2023年3月期300円、2024年3月期400円と3期連続増配が続いたが、4期連続とはならなかったのである。
2026年3月期通期業績予想について、売上高1,640億円(前期比2.5%減)、営業利益60億円(同47.8%減)、経常利益560億円(同2.9%増)、純利益400億円(同25.7%増)、1株当たり利益641.79円を予想しており、配当予想400円(配当性向62.3%)が見込まれている。中東事業の減損処理が剥落するため経常利益以下増益となるものの、世界的に鋼材需要の停滞、中国からの安価な鋼材輸出継続により、市況低迷は続くと予想しているのである。
因みに、この日の大和工業の株価は、前日の終値8,326円前後で推移していたが、13時の発表直後に7,946円と急落したものの、その後急上昇し、終値は163円高(+1.96%)の8,489円と高値引けとなったのである。