5月2日14時、リコーリース(8566)から、2025年3月期決算短信が発表されたのである。売上高3,121億円(前期比1.2%増)、営業利益217億円(同3.4%増)、経常利益220億円(同2.3%増)、純利益156億円(同38.8%増)、1株当たり利益507.99円(前期365.89円)と増収・増益、特に利益面はいずれも過去最高益を更新、期末配当は直近の配当予想から5円増配の100円、年間配当180円(前期150円)、配当性向35.4%(前期41.0%)、DOE2.4%(前期2.1%)なのである。増配理由について、リコーリースは、「当社は、配当の累進性と業界トップクラスの還元水準を意識し、持続的な成長と適正な資本構成及び財務体質の強化を図り、株主還元の拡充を目指しており、配当性向は2026年3月期に40%以上、2030年3月期に50%を目安とする、株主還元基本方針を定めております。上記の方針を踏まえ、当期純利益が期初予想を上回る結果となったことから、期末配当について前回予想から5円増配して1株当たり100円とし 、中間配当金80円と合わせて年間配当金を1株当たり180円といたします。」と説明しているのである。
2026年3月期通期業績予想は、売上高3,200億円(前期比2.5%増)、営業利益190億円(同12.6%減)、経常利益192億円(同12.8%減)、純利益132億円(同15.7%減)、1株当たり利益428.23円と増収・減益が予想され、配当予想185円(配当性向43.2%)が見込まれているのである。増収にもかかわらず、減益と厳しい予想をしている理由は、資金原価、販管費の増加を予想しているためなのである。
リコーリースは連続増配株で有名であるが、2001年3月期に17.5円と前期比5円増配をスタートに、以後20円、21円、22円、24円、28円、31円、35円、36円、38円、39円、41円、43円、45円、50円、55円、60円、70円、80円、90円、100円、120円、145円、150円、そして2025年3月期180円と25期連続増配なのである。2026年3月期は減益予想ながら、配当予想は185円と増配予想なので26期連続増配の見込み(リコーリースは、2000年3月期の株式分割による実質増配を含む31期連続増配の見込みとしている)であり、配当性向は43.2%と余裕なのである。参考までに、リコーリースの株主還元方針は、「配当の累進性と業界トップクラスの還元水準を意識し、持続的な成長と適正な資本構成及び財務体質の強化を図り、株主還元の拡充を目指す。配当性向は26/3期に40%以上、30/3期に50%を目安とする。」としているのである。
因みに、この日のリコーリースの株価は前日の終値5,470円を少し超えた5,500円前後で推移していたが、14時決算短信発表直後急落し、一時前日比220円安(-4.02%)の5,250円、終値は5,280円なのである。やはり、2026年3月期の減益予想が影響したのかもしれないが、トランプ関税のため日銀の金利引き上げが先送りとなり、資金原価が予想を下回る可能性は十分ありそうなのである。