5月14日、自動車用シートを製造しているTSテック(7313)から、2026年3月31日基準日から適用する株主優待制度の一部変更が発表されたのである。変更のポイントは、①継続保有株数「3,000株以上」の新設、②継続保有年数「5年以上」の新設、③600株以上保有の場合及び200株以上・5年以上保有の場合、ポイント数の上乗せ、④継続保有株数「100株以上200株未満」の廃止、以上の4点なのである。株主優待制度の変更前と変更後のポイント表は次のとおりなのである。

株主優待制度の変更理由について、TSテックは、「このたび、皆様からお寄せいただいた株主優待制度へのご要望および当社の株主構成を鑑み、改めて株主優待のあり方について慎重に検討を重ねた結果、当社株式への投資魅力を高め、より多くの株主様に一定数の株式を長期的に保有いただくことを目的として、株主優待の内容を一部変更(拡充等)することといたしました。」と説明しているのである。
5月14日、TSテック(7313)から、2025年3月期決算短信が発表されたのである。売上収益4,605億円(前期比4.3%増)、営業利益164億円(同6.2%減)、純利益86.3億円(同15.5%減)、1株当たり利益70.69円(前期80.09円)、配当83円(前期73円)、配当性向117.4%(同91.1%)、DOE3.2%(同3.0%)と増収・減益・増配となったのである。円安効果やホンダ以外(スズキ、VW)への売上の増加により増収になったものの、中国事業、欧州・アジア事業の減収・減益が大きく響き、減益となったのである。
2026年3月期通期業績予想は、売上収益4,300億円(前期比6.6%減)、営業利益165億円(同0.4%増)、純利益95億円(同10.1%増)、1株当たり利益79.63円を予想しており、配当予想は前期比7円増配の90円(配当性向113.0%、)が見込まれているのである。なお、トランプ関税の影響は現時点では不透明な要素が多く、通期業績予想には織り込んでないのである。
配当は2011年3月期と2012年3月期が12円と同額であったが、2013年3月期17円に増配、これ以降、27円、30円、33円、35円、40円、42円、43円、45円、54円、63円、73円、そして、2025年3月期83円と13期連続増配を達成し、2026年3月期配当予想は90円で、14期連続増配の見込みなのである。ただ、配当性向113.0%が少々高すぎると危惧されるが 自己資本比率70.8%と高く、有利子負債無しで財務基盤は盤石なのである。とは言え、ROEは2.73(前期3.26%)低い、つまり資本効率が低い(株主資本が多すぎるまたは投資不足)という問題は別途存在するので、配当を厚くして株主資本が増えないようにしているのである。因みに、第15次中期経営計画および株主還元方針(第15次中期経営計画末である2026年3月期、DOE3.5%以上の目標を達成する見込みなのである。