5月27日、日経新聞夕刊のコラム「日本株ラウンドアップ」に「ぐずつく訪日関連株、客数最高も踊らぬ株価 高額消費に懸念」と題する興味深い記事掲載されたのである。読み出しは、「日経平均株価は13日に約1カ月半ぶりに3万8000円台を回復したが、その後は伸び悩む展開だ。4月前半の急落からの回復を主導した内需や消費関連株も上昇に一服感がある。要因の1つが、訪日外国人(インバウンド)関連需要の伸びに対する懸念だ。訪日客数拡大ペースの鈍化に加え、円高に振れやすく高額消費が伸び悩むとの懸念が浮上している。」と始まるのである。
訪日関連銘柄の三越伊勢丹HDの5月26日時点の株価は、2024年末比22.9%安、エイチ・ツ・オーリテイリングは同15.5%安、高島屋は10.0%安と、同期間の日経平均株価5.9%安に比べ低調なのである。その理由として、コラムは「円高進行で高額品の需要が伸び悩んでいる」、「円高と値上げにより、外国人は日本で買うことにこだわる理由がなくなった」などが挙げられているのである。
後半は、「インバウンド関連にも光明はある。際立つのは、ホテル株の好調さだ。」で始まるのである。ワシントンホテルは2024年末比50.1%高、共立メンテナンス20.9%高、グリーンズ(コンフォートホテル)13.0%高なのである。株価上昇の理由として、「客室単価の上昇ぶりが目立つ」、「ホテル株は訪日客の数ではなく、客数増に伴う単価上昇など質を伴った成長を示すことで市場の不安を払拭した」を指摘しているのである。
共立メンテナンスの株価は、5月22日に3,699円と上場来最高値更新した後27日の終値は3,511円と少々下落したものの、配当利回り1.31%、PER15.23倍、PBR2.76倍と、指標に割高感が出てきたのは否めないのである。今後の株価上昇は、引き続き客数増加、客室単価上昇が続くのか、そして前年同期比の増収・増益が続くのかにかかっているのである。