イオン(8267)の株価は連日上場来最高値更新していたが、7月25日、一時前日比96円高(+4.23%)の5,068円と、初めて5,000円を突破したのである。
イオンの株価は、2024年に入り、新NISAを背景に、日経平均株価の上昇、株主優待ブームにも乗り、2月27日に3,697円と上場来最高値更新したものの、それ以降日経平均株価と同様に調整相場が続いていたが、8月5日の令和のブラックマンデーの3,176円を底に、円高もあり急反発し、8月23日3,729円と6ヶ月ぶりに上場来最高値更新し、26日3,777円、27日3,779円と3営業日連続上場来最高値更新したのである。9月6日3,987円と再び上場来最高値更新、9月17日4,078円、9月19日4,083円、20日4,097円と上場来最高値更新したのである。その後膠着状態が続いたが、2025年4月11日、イオン(8267)の株価は、一時前日比119円高(+2.97%)の4,129円と、7か月ぶりに上場来最高値更新し、さらに21日4,154円、22日4,222円、23日4,293円と3日連続上場来最高値更新し、5月に入っても7日4,412円、9日4,438円、30日4,466円と上場来最高値更新し続けたのである。さらに、6月12日、「株式分割及びそれに伴う定款の一部変更、配当予想修正、株主優待拡充に関するお知らせ」が発表された翌13日、イオンの株価は、株式分割と株主優待を評価したのか、4,491円と上場来最高値更新し、16日4,566円、19日4,589円、20日4,599円と上場来最高値更新し続けたのである。7月に入っても、7月8日4,620円、7月18日4,708円、22日4,770円、24日4,892円、そして25日5,068とついに5,000円を突破したのである。
イオンの株価上昇の背景について、7月24日の日経新聞に「快走イオン、時価総額がセブンに迫る 株高呼ぶ再編期待と個人株主」と題する興味深い記事掲載されたのである。読み出しは「内需の代表格である小売株の両雄で二極化が鮮明となってきた。カナダの流通大手アリマンタシォン・クシュタール(ACT)による買収騒動が事実上終結し、セブン&アイ・ホールディングス(HD)株が大きく値を下げる中、イオン株にマネーが集中する。グループ再編期待や個人株主の下支えから時価総額の差が縮まってきた。イオンはセブンを超えるのか。」なのである。
株高のイオンについて、「昨年7月末比の騰落率はイオンが38%高とセブン(7%高)を上回り両者の時価総額差は約7,000億円とおおよそ4年半ぶりの水準まで縮まっている。」、そして、その要因について、「一つはイオンの再編への期待だ。2月に同社はイオンモールとイオンディライトの完全子会社化を発表した。・・・5月末時点の上場子会社数は国内有数の15社にのぼる。少数株主への利益流失などから市場から嫌気されてきたが、方針転換を鮮明にした。」と解説しているのである。もう一つは「個人株主施策の差だ。イオンは保有株数によって買い物金額の3~7%キャッシュバックされる優待カードがもらえる。2月末時点の個人株主比率は全体の3割と上場企業の2024年度の平均2割より高く、ファミリー層など従前から盤石な「買い物客」が株主だ。」と説明しているのである。そして、最後に「一段の上場子会社数の減少や資金配分見通し開示など株主目線の経営が一過性でないことを着実な実行で示すこと」と、岡三証券の金森氏のコメントを紹介しているのである。
7月25日のイオンの株価終値4,864円でみると、配当利回り0.84%、PER104.69倍、PBR3.99倍と、非常に割高感が高いことからも分かるように、株主からは、株主優待だけでなく、イオンの変身を強く期待していることが裏付けられており、期待を裏切ることがあるようであれば、株価の急落ということも起こり得るのである。
