8月8日15時、ニチリン(5184)から、2025年12月期第2四半期決算短信が発表されたのである。売上高35,732百万円(前期比1.5%減)、営業利益4,917百万円(同0.7%増)、経常利益4,327百万円(同29.3%減)、純利益3,017百万円(同21.2%減)、1株当たり利益229.02円(前年同期284.28円)と微増収・大減益なのである。大減益に伴い、中間配当82円(前期75円)と、従前の配当予想88円から6円減配となったのである。大減益の要因は、日本とアジアから北米向けの輸出が輸出の減少、北米市場では一部日系メーカーへ販売低迷、中国市場では日系メーカーへの販売低迷が挙げられるのである。唯一好調だったのは欧州で、欧州向けメーカーへの販売増加、また、BMWへの二輪向け製品の開始が貢献しているのである。
同日、2025年12月期通期業績予想の修正が発表され、売上高は728億円⇒736億円(前期比3.1%増)と上方修正されたが、営業利益94億円⇒91億円(同0.9%減)、経常利益96億円⇒86億円(同17.2%減)、純利益58億円⇒50億円(同19.0%減)、1株当たり利益440.37円⇒379.06円と、利益面はいずれも下方修正されたのである。修正理由について、ニチリンは、「売上高については、子会社であるNICHIRIN ATCO TEXAS, INC.を連結対象に含めたことにより当初予想を上回る見込みですが、利益については、2025年2月13日に公表した予想値を下回る見込みとなりました。これは、関税によるコスト増加に加え、為替差損の影響も一因となっています。そのため、2025年12月期の連結業績予想を修正致します。 なお、為替レートについては、2月の1US$=150円、1EUR=160円から変更はありません。」と説明しているのである。要するに、トランプ関税による米国への自動車輸出の減少が、間接的に影響が出ているということなのである。
また、2025年12月期通期業績予想の修正に伴い、配当予想も修正され、期末配当88円⇒82円(前期101円)、年間配当176円⇒164円(同176円)と、減配となったのである。減配理由について、ニチリンは、「当社は、将来にわたる株主利益の確保と必要な内部留保を行い、業績も勘案しながら安定した配当を継続して実施することを株主還元の基本方針としております。 このたびの連結業績予想の変更に伴い、2025年12月期の配当予想について、連結配当性向40%以上の維持を前提に見直しを行いました。修正後の連結配当性向は43%となる見込みです。」と説明しているのである。
因みに、ニチリンの株価は、この日3,630円前後で推移していたが、15時、通期業績予想と配当予想の下方修正の発表を受け、80円ほど急落、終値は3,545円なのである。