4月17日15時半、オリックスから、「連結子会社オリックス銀行の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」が公表されたのである。お知らせによれば、この日、オリックスの連結子会社であるオリックス銀行株式会社の全株式を、株式会社大和証券グループ本社の連結子会社である株式会社大和ネクスト銀行へ譲渡 することを決定し、大和ネクスト銀行との間で株式譲渡契約を締結したことが公表されたのである。
譲渡理由について、オリックスは「当社は 2035 年に向けた経営指標としてROE15%、純利益1兆円を掲げており、アセットマネジメント領域の拡大を通じた資本効率の向上を進めています。 こうした事業環境の変化および当社の経営方針を踏まえ、当社は、オリックス銀行のさらなる事業成長に向けて、従来のデフレ環境とは異なる金利上昇局面という環境変化への迅速な対応と、新たな顧客開拓や事業機会へ進出することで、総合型の銀行としてさらに発展することが最適であると判断しました。この認識のもと、証券と銀行の機能を組み合わせた金融プラットフォームを有し、強固な資本基盤および顧客基盤を備え、事業戦略面でも高い親和性が見込まれる大和証券グループが、オリックス銀行の持続的な企業価値向上を実現する上で最適なパートナーであると判断し、本株式譲渡を決定しました。」と説明しているのである。この説明は、オリックス銀行にとっての理由であり、オリックスとしては、ROE15%達成するためには、オリックス銀行が足手まといと判断して売却、収益性のより事業に売却資金を振り向けるという意図だと推測できるのである。
オリックス銀行譲渡による売却益は、約1,242億円(税引前当期純利益)は、2027年3月期に計上され、2025年3月期税引前当期純利益(4,804億円)から推計すると、2027年3月期の税引前当期利益を2割程度は押し上げると推測されるのである。
この公表を受け、翌28日、オリックスの株価は、一時前日比円591高(+12.13%)の5,462円と急騰したものの年初来5,648円には届かず、終値は前日比479円高(+9.83%)の5,350円なのである。