5月13日15時、白銅から2026年3月期決算短信が公表されたのである。売上高681億円(前期比2.6%増)、営業利益2,872百万円(同3.7%減)、経常利益3,190百万円(同0.8%減)、純利益2,146百万円(同4.1%減)、1株当たり利益189.24円(前期197.23円)と増収・減益なのである。売上高は、原材料市況上昇の影響による商品単価の上昇、および半導体製造装置業界における当連結会計年度後半の需要回復等により増収となったものの、工場の新設、増床に伴う支払地代家賃の増加等、運賃単価の上昇、広告宣伝の強化、従業員のオフィス環境整備を目的とした本社事務所の増床等による販管費の増加により、営業利益以下は減益となったが、2月10日に上方修正された通期業績予想を上回ったのである。
通期業績予想を上回る利益をあげたことから、期末配当は直近の配当予想52円から6円増配の58円、年間配当86円(前期89円)、配当性向45.4%(同45.1%)、DOE4.0%(同4.4%)なのである。増配理由について、白銅は、「財務体質の強化と業績に裏付けられた成果の配分を実施することを基本方針としており、原則、通期の配当性向45%または年間配当1株当たり80円のいずれか高い方を配当することとしております。この配当方針に基づき、当事業年度の期末配当金につきましては、2026年5月13日開催の取締役会において1株当たり58円と決議しております。すでに実施済みの中間配当金1株当たり28円と合わせまして、年間配当金は1株当たり86円となります。」と説明しているのである。
2027年3月期通期業績予想は、売上高840億円(前期比23.3%増)、営業利益43億1千万円(同50.1%増)、経常利益47億円(同47.3%増)、純利益32億1千万円(同49.6%増)、1株当たり利益283.03円と増収・大増益を予想しており、配当予想は前期比42円増配の128円(配当性向45.2%)が見込まれているのである。業績予想の前提として、「当社グループ業績への影響が大きい半導体製造装置業界においては、生成AIの需要拡大を背景にデータセンター向けの先端半導体ならびにメモリー需要の長期的な成長が見込まれていることから、半導体向けの設備投資需要の拡大が続くものと想定されております。また、航空・宇宙業界においても防衛関連を中心に官需向けが好調に推移、工作機械業界においても半導体業界の積極投資、自動化・省力化投資を背景に外需、内需ともに回復基調で推移するものと見込まれます。」としているのである。また、中東情勢について、「一部のコスト増が見込まれるものの、現時点においては直接的な影響は限定的である」としており、原材料市況は予測困難であるため、「棚卸資産影響額については第1四半期までに見込まれる影響のみ予想に織り込んでおります。」としているのである。
中東情勢と原材料市況の不確実性はあるものの、2027年3月期通期業績予想が増収・大増益・大増配ということもあり、この日2,550円前後で推移していた株価は、15時公表直後急騰、前日比500円高(+19.84%)の3,020円とストップ高で高値引きしたのである。白銅は次のとおり株主優待(プレミアム優待倶楽部)を実施しており、最も投資効率が良いのは600株で、株価急騰前の2,550円の場合総合利回り=(128円×600株+20,000ポイント)÷2,550円×600株=6.33%と高い数字となるので急騰するのは当然なのである。13日の終値の場合総合利回り=(128円×600株+20,000ポイント)÷3,020円×600株=5.34%と依然として魅力的な数字なのである。

